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 2008年入試の特徴を受験人口の推移および駿台予備学校が集計した一般入試の出願状況から特徴を見てみましょう。

■受験を取り巻く環境の変化
受験人口(大学・短大志願者数)は、1992年の121.5万人をピークに減少しています。1998年には100万人を下回り、2007年には77.1万人となりました。2008年は約3.9万人減少して73.2万人前後になると駿台予備学校では予測しています。受験人口はピーク時と比較すると約48万人減少することになります。

一方、大学・短大の入学者数は1992年が79.6万人でしたが、2007年は68.0万人となり、2008年は66.5万人程度と予測しています。これは、1992年と比較すると約13万人の減少に留まっています。統計上では、大学の入学志願者数と入学者数が一致する「大学全入時代」がやってくるのはまだ少し先に伸びそうですが、いずれにしても選ばなければいずれかの大学には入学できる状況になっています。

こういった実質的な「大学全入時代」を迎えている状況で、受験生の志望校選択はどのようになっているのでしょうか。駿台予備学校の高卒生クラスにアンケートを実施してみると、約2割の生徒が「合格した大学がある」と回答しています。10年前は約1割だったので、この10年間で倍増したことになります。全入時代を迎えた受験生は、このような時代だからこそ、より自分の第一志望にこだわり1年間遠回りをしても初志貫徹をしたいと考えているようです。



■2008年の志望動向の特徴
駿台予備学校が集計した国公立大および私立大の志願状況から、今年の受験生の特徴を探ってみましょう。

<国公立大>

2008年の国公立大(一般入試)の志願者数は488,777人で2006年よりも750人(-0.2%)の減少となりました。しかしながら、志願倍率(志願者数÷募集人員)は、募集人員が前年より減少しているため、4.9倍と、0.1ポイントアップしています。受験人口の減少は5.1%と比較的大きかったのですが、センター試験平均点のアップや国公立大志向の高まりによって、人口減少率に比べるときわめて小さい減少率に留まっています。

また、難関大(旧帝大+東京工業大、一橋大、神戸大)に注目すると、東京大、東北大、名古屋大、九州大の一部の学部で後期日程が廃止されたり、募集人員が削減されたりして、受験校の選択の範囲が狭められることになりました。この結果、難関大志向の高まり、センター試験平均点アップといった追い風にもかかわらず、志願者数は2,515人(-2.7%)減少し、志願倍率も4.2倍→4.1倍とごくわずかですがダウンしました。

それでは、駿台予備学校が独自に集計した学部系統別志願者動向を見てみましょう。

志願者を前年と比較すると、文・人文学部系、看護・保健学部系の減少が目立ちます。また法学部系は前期の志願者数が増加しています。これは、東北大や東京大の後期廃止や募集人員削減などにより、前期の募集人員が増加しているためと思われます。なお、理三を除く科類が一括募集される東京大後期は「その他の系統」に分類されているため、この系統の増加幅が大きくなっています。

理・工学部系は低迷していた時代が長くありましたが、前年から回復の兆しがみえてきており、今年も増加しました。また薬学部系も同じく低迷していましたが、今年はやや回復した感があります。前年は減少幅が最も大きかった教育学部は学科別の系統分類にするとわずかながら増加に転じました。

国立大学 学部系統別出願状況



<私立大>
駿台予備学校が集計した私立大一般入試の学部系統別志願動向を見てみましょう。2008年3月18日現在で、全体指数は102と微増しています。

文系全体では102と前年の指数105よりも指数を下げています。特に、前年115と最も指数の高かった法学部系は、実数でも前年志願者数を割り込むまで下がってしまいました。法科大学院が設置され法学部進学者でも司法試験受験まで6年間の大学・大学院在籍が必要になったことによる負担増や、新司法試験の合格率が当初予想ほど高くならないことなど、法学部への魅力を見いだせない受験生が多くなったことも影響していると思われます。また、模試動向では人気が高かった経済・商学部系ですが、全体指数は超えていますが、国公立大ほどの増加率とはなっていません。

一方理系では、薬剤師養成課程に6年制が導入されて以降、減少を続けていた薬学部系志願者が微増となっています。しかしながら、実態は新設の立命館大・薬がおよそ1,800人の志願者を集めているのがその要因で、既存の大学のみで集計すると依然として減少傾向は続いています。看護・保健学部系、及び医・歯学部系は前年並みですが、詳細に見ると医学部が微増、歯学部は13%以上の減少となっており、歯学部の不人気が続いています。他の理系では、農・水産学部系、理・工学部系ともにわずかながら増加しています。

また昨年に引き続いて特徴的なのは、首都圏や関西圏といった都市部の有力難関私立大学が学部・学科の新設や改組、新規入試方式の導入などで志願者数を集めていることです。これにより、都市部の難関大とそれ以外の大学との間の二極化現象がいっそう鮮明になってきています。

「大学全入時代」を目前にして、今後は国公立大学も含めて大学の二極化はさらに進んでいくことは間違いありません。受験生のみなさんは目先の入りやすさにはとらわれずに、自分の夢や希望を実現するために高い目標を持ち続けることが重要だといえます。

私立大学 学部系統別出願状況


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