志望校選びのアドバイス

2019年度入試 序盤の志望動向と新設・改組予定学部

まず、西日本を中心に発生した豪雨で被害に遭われたみなさまに、謹んでお見舞い申し上げます。みなさまの安全と一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。

7月は、東日本、西日本の各地で連日の猛暑が続き、最高気温が40℃に達した地域もあり、体調を崩してはいないでしょうか?今回は、第1回駿台全国模試(6月3日実施)の結果から、2019年度入試序盤の系統別志望動向と2019年度新設・改組予定の学部・学科についてまとめてみました。

■系統別志望動向

下記の系統別志望動向グラフは、国公立大については各日程で第一志望とした大学の集計、私立大については総志望(志望順位に関係なく志望している大学)の集計をもとに、系統ごとの志望者数の増減を、前年度を100とした場合の2か年の志望者指数で示したものです。なお、文中の( )内の数値は前年度対比の志望者指数を表しています。

全体集計では、国公立大(101)は微増、私立大(104)はやや増加しています。文理別では、模試実施時点では、2018年度入試の志願動向と同じく、全体的に文高理低の傾向が継続しているのが特徴です。

○国公立大

文系では、外国語(126)の大幅増加、国際関係(82)の大幅減少が目立っています。これは細かい募集区分ごとの集計上の系統の見直しにより、それぞれの集計では外国語が大幅増加、国際関係が大幅減少となりましたが、外国語と国際関係を合計すると(99)の微減にとどまっており、ほぼ前年度並です。文系の他の系統では、経済・経営・商(105)の増加が継続しています。各種経済指標が好調なことと文理を決める際に、最も理系よりの文系の系統ということで、文理を超えた志望変更の受け皿となっていることも増加要因の一つです。

理系、メディカル系では、工(106)が唯一増加しています。これは情報工学系の高い人気から大幅増加していることが影響していますが、他の主要な専攻はほとんどが減少しているのが特徴的です。

他の系統はいずれも模試実施時点では減少が継続しています。医(95)、薬(96)、歯(98)は減少が続いており、人気回復が見られません。合格目標ラインは高い系統ですが、あきらめずに強気な志望を維持してください。農・水産(96)もはっきりとした減少が続いています。受験生レベルでの興味を集めるような話題が少ないことで、低い人気に留まっていますが、「食」に関する話題など将来性はある系統ですので、ねらい目の系統といえます。

○私立大

文系では、国際関係(92)の減少が目立っています。学部・学科の新設が継続している系統ですが、模試実施時点では近年の高い人気が沈静化しています。法(108)、経済・経営・商(105)、社会(105)と社会科学系の系統への高い人気が見られます。

理系、メディカル系では、保健衛生(111)の大幅増加、工(109)の増加が目立っています。保健衛生は前年度の模試で減少した看護系が反動で大幅増加しています。工は国公立大同様に、情報工学系が大幅増加していますが、他の主要な系統も増加しているのが国公立大と異なる点です。

一方で、医(96)、薬(97)、歯(96)の減少が目立っており、国公立大と同様にこの系統への人気回復が見られません。農・水産(101)も前年度の模試での大幅減少の反動はなく、人気の回復は見られません。

■主な大学での2019年度学部・学科の新設・改組予定

主な大学での2019年度学部・学科の新設・改組予定を下記にまとめました。国際系の学部新設が多くなっていますが、掲載していない大学も含めると、看護を中心にメディカル系の学部・学科の新設予定が目立っています。

なお、国公立大、私立大とも名称は今後変更になる可能性がありますので、出願にあたっては各大学公表の入学者選抜要項、学生募集要項等を確認して下さい。

<国公立大>

国公立大で、注目される大学を見ていきます。

東京外国語大は、国際日本を新設し、言語文化と国際社会の改組を構想中です。国際日本は世界のなかの「日本」を、全体として学ぶことを目的としており、国際的な視野から日本を学び、世界に向けて日本を発信していく意欲のある学生を求めるとしています。なお、一般入試では前期のみの募集で、個別試験の英語でスピーキング試験を実施するのが大きな特徴です。

横浜市立大は、前年度の首都圏初のビックデータの解析等を行うデータサイエンスの新設に続いて、国際総合科学を国際教養、国際商、理の3学部に再編し、これに医を加えた5学部を設置した総合大学として教育体制を充実させます。

<私立大>

私立大で、注目される大学を見ていきます。

青山学院大は、コミュニティ創造をリードできる人材の養成を目指す、コミュニティ人間科学部を相模原キャンパスに新設予定です。

中央大は、国際経営を多摩キャンパスに、国際情報を都心の市ヶ谷田町キャンパスにそれぞれ新設予定です。認可されれば、中央大としては実に26年ぶりの新学部となります。

京都産業大は、外国語(国際関係)を改組して、国際関係を新設します。

立命館大は、グローバル教養を大阪いばらきキャンパスに新設予定です。4年間のうち1年間はオーストラリア国立大学での受講となります。なお、英語能力における出願条件がある一般入試での募集人員はわずか2人で、ほとんどをAO入試や推薦入試で募集するのも大きな特徴です。

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