志望校選びのアドバイス

2019年度大学入試センター試験と大学別入試変更点

10月になり、多くの地域でも朝晩は涼しさを感じる季節となりました。地域によっては、もう暖房が必要だという方もいらっしゃると思います。秋本番、いよいよ大学入試が身近なものとして感じられるようになってきます。焦る必要はありませんが、くれぐれも周りに置いて行かれることなく、入試対策のスピードを徐々にアップしていきましょう。

さて、2019年度の大学入試センター試験(以下「センター試験」と表記)の出願期間は、10月12日(金)(消印有効)までです。高3生のみなさんは個人出願ではなく、高校の先生がまとめて出願するため、すでに必要書類は高校へ提出済みだと思いますが、既卒生等のみなさんは、個人出願となりますので、くれぐれも10月12日(金)の期限に遅れることのないように注意してください。

今月号では、はじめにセンター試験出願後と受験時の注意点について確認します。次に国公立大と私立大の主な学部・学科の改組等の入試変更点をお知らせします。

■センター試験出願後の注意点

出願後の予定についてまとめてみます。

○確認はがき

出願書類を受理した通知である「確認はがき」が10月29日(月)までに届くように発送されます(現役生は在学している学校に送付されます。(通信制課程を除く)。「確認はがき」を受け取ったら、保管してある志願票のコピーと照らし合わせて、出願時の登録内容と確認はがきの表示内容に誤りがないかをよく確認してください。

○登録内容の訂正方法

「確認はがき」の表示に誤りがある場合、受験教科等をやむを得ず訂正する場合は、11月6日(火)まで(消印有効)に「住所等変更・訂正届」、「登録教科等訂正届」を、高校を経由して出願した現役生は在学している高校を通じて、既卒生等は個人で、それぞれ大学入試センターに郵送してください。詳細は、センター試験受験案内のP.26~P.28を参照してください。

■センター試験受験時の注意点

○試験時間以外の過ごし方

センター試験は、昼休みが80分、教科・科目間の休み時間は50分と長くなっています。この休み時間の使い方も重要です。一番よくない使い方は、終了した教科・科目の答え合わせを行うことです。トイレを済ますことと次の試験に向けての準備や、気持ちのリフレッシュに使うことをお勧めします。

○マークミスをしない

受験番号のマーク忘れ、マークミスなどで大学入試センターに救済されている受験生が毎年相当数いることをご存知でしょうか。だからと言って安心してはいけません。受験番号と違い、選択科目のマークミスについての救済措置は行われません。全ての項目についてマークミスをしないよう、模試などでも慎重にマークするよう心がけてください。

特に、最近の受験生は筆圧が弱く、薄いマークが目立ちます。模試では受験生の学力測定という観点から、薄いマークでも読み取るような設定になっている場合もありますが、センター試験本番では薄いマークは正解でも得点とならない場合があることを肝に銘じて、日頃の模試からしっかりと濃くマークすることを心がけてください。

■2019年度国公立大学、私立大学入試変更点

受験生にとって、入試科目負担増あるいは負担軽減、入試改革などは出願校決定上の大きなポイントになります。2019年度入試でも、多くの大学で募集人員の変更、学部、学科の改組、学部新設、入試科目の変更などが発表されています。ここでは、すべての大学の変更点を掲載することはできないため、学部・学科の新設および学部改組の一部についてお知らせします。

<学部・学科の新設・改組>

○国公立大学

表1 2019年度 国公立大学 大学新設、学部・学科新設、学部改組一覧(抜粋)

表1に大学新設、学部・学科新設、学部改組の主なものをまとめました。

まず、東京外国語大・国際日本や横浜市立大・国際商、兵庫県立大・国際商経は、学部名に「国際」を含んでおり、グローバル化が進展する中で、英語力を鍛え、現在の日本で強く求められている「グローバル人材」を育成することを目的としています。特に、東京外国語大・国際日本は国立大学の一般選抜でははじめて個別試験の英語でSpeaking試験を導入したことでも注目されています。

また、理・工・農学系学部の改組も目立ちます。室蘭工業大・理工、宇都宮大・工、東京農工大・工、三重大・工、佐賀大・理工、農などは、いずれも入学時点では以前よりも大きな括りで募集を行う形式での改組が行われます。高度化、先進化が進む理・工・農学系分野では高校生が持つ知識では最終的な進路をなかなか決定できない場合も多いことから、大学入学後に理工系の基礎的な分野の講義を受けた後に、じっくりと最終的な専攻分野を決める機会を与えようという考え方だと思われます。

先にも述べた横浜市立大は、国際総合科学を国際教養、国際商、理の3学部に改組します。受験生や保護者にとってよりわかりやすい学部名への変更なだけに、人気がアップする可能性が高いといえます。夏までの模試動向ではまだ周知されていないためか大きな動向の変化はありませんが、今後の志望動向には要注意です。

最後に、ここ数年続いている私立大学の公立大学法人化として、2019年度入試では千歳科学技術大が公立大学法人化されます。札幌都市圏から自宅通学が可能なローケーションであることから、志望動向には要注意です。

○私立大学

表2 2019年度 主要私立大学 学部・学科新設、学部改組一覧(抜粋)

表2に主要私立大の学部・学科新設、学部改組の主なものをまとめました。

ここ数年の傾向と同じく、保健医療(看護)、教育(こども)、国際(グローバル)という語句が含まれる学部・学科の新設が目立つのが特徴です。国公立大学でも述べたように、現在の日本の社会状況を見るに、少子高齢化社会の中での高齢者対策と子育て支援、そしてグローバル化への対応が今後の大きな課題であり、これを解決できる人材養成が求められていることがわかります。

その中で、中央大は26年ぶりに国際経営、国際情報の2学部を新設します。特に、国際情報は都心の市ヶ谷田町キャンパスに設置されるだけに人気を集める可能性があり、今後の志望動向には要注意といえます。さらに、青山学院大のコミュニティ人間科学、立命館大のグローバル教養など学際分野でのユニークな学部新設も目立っています。

以上述べてきた大学、学部・学科の新設、改組以外にも、入試への影響があるものとして、募集人員や入試科目の変更などがあります。主な変更点については駿台のホームページの下記URLに掲載していますので、ぜひご覧ください。

なお、志望校決定に際しては、必ず大学発行の選抜要項や募集要項、各大学のホームページなどで詳細を確認してください。

秋は、気候も良く学習がはかどる季節です。しかし、冒頭でも触れましたが、後れを取ってしまうと取り返しのつかないことになってしまいます。しっかりとした学習計画を立てて、それを日々実践することが大事な時期です。常に、目標への距離感をつかみながら、着実に前進してください。みなさんのガンバリを心より応援しています。

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