


AO入試(アドミッションズ・オフィス入試)は、学力試験の結果で合否が決まる一般入試とは異なり、大学の求める学生像(アドミッション・ポリシー)と照らし合わせて合否を決める入試です。「志望理由書」「自己推薦書」「小論文」「面接」などをもとに受験者の個性、適性等に対して多面的な評価を行い合格者を選抜する入試方法です。
AO入試を実施している大学は、2011年度では国公立大69大学(全国公立大の約4割)、私立大463大学(全私立大の約8割)まで拡大しています。
実施大学が増加する一方で、大学生の学力低下につながっていると危惧する声があり、何らかの学力試験(センター試験、高大接続テスト<仮称>など)を課すべきとの検討もされています。こういった学力を重視する流れの中で、難関国立大では九州大が2010年度に法学部のAO入試を取りやめ、今年度から薬学部のAO入試も取りやめます。また、2013年入学者を対象に新たに実施される大阪大・理学部の「研究奨励AO入試」では、センター試験で一定の基準に達したものを最終合格者とする、としています。
一方、国公立大では、後期日程を廃止して一般入試を前期一本化する流れの中で、受験生に複数の受験機会を与える手段として、AO入試を導入する動きも目立ちます。なお、国公立大ではAO入試に合格して手続きをすると、一般入試の合格の資格を失ってしまいます。
私立大では、多くの大学で入学者早期獲得の手段としてAO入試が利用される中で、慶應義塾大・法学部では従来の一般入試でのセンター試験利用方式を取りやめ、AO入試に「地域ブロック枠」(全国を6つのブロックに分けてそれぞれ最大10人を合格者とする)を導入し、各地の優秀者の獲得を目指すなど、新たな動きも見られます。
難関大のAO入試とは、一般入試と試験方法は異なるとはいえ、大学入学後の高いレベルの講義についていける学力が求められることに変わりはありません。AO入試を目指す場合には、一般入試でも合格できる十分な学力を身につけた上で臨むことが基本と考えましょう。