学部・学科 新設&改組のご案内

2019年度入試でも学部・学科の新設や改組を行う大学があります。このガイドでは主な大学を紹介していきますので、興味のある大学・学部・学科があればホームページや大学案内で最新の詳しい情報を調べましょう。

駿台予備学校 広報部 藤原亜美さん

<国立大学>

室蘭工業大学は、工学部を理工学部に改組する予定です。その狙いは、理学的要素を備えた工学系人材育成で、変わり続ける産業界で活躍できる力の養成を目指すとしています。

千葉大学は、教育学部を従来の5課程を学校教員養成課程に統合し、教員や養護教諭になるための教育に対応した小学校、小中専門教科、中学校、英語、特別支援、乳幼児、養護教諭の7つのコースを設けることを計画しています。

東京外国語大学は、国際日本学部を新設し、言語文化学部と国際社会学部の改組を構想中です。国際日本学部は世界のなかの「日本」を、全体として学ぶことを目的としており、国際的な視野から日本を学び、世界に向けて日本を発信していく意欲のある学生を求めています。なお、一般選抜は前期日程のみの募集ですが、個別試験の英語でスピーキングを実施するのが大きなポイントです。今後の大学の発表に注目しましょう。

東京農工大学は、工学部を現在の8学科から、生命工学科、生体医用システム工学科、応用化学科、化学物理工学科、機械システム工学科、知能情報システム工学科の6学科への改組を予定しています。

大阪大学は、現在の薬科学科(修業年限4年)と薬学科(修業年限6年)の2学科を融合し、「新全6年制」として一本化します。

愛媛大学では、理学部と工学部で改組予定です。それぞれ複数あった学科を理学科と工学科で募集し、一般入試による入学者は2年進級時にコースを選択します。

佐賀大学では、理工学部と農学部で改組を構想中です。こちらも複数あった学科を理工学科と生物資源科学科にまとめ、学科全体で入試を行い入学後にコースを決定します。このような、1年次に基礎学力を養い、その中で自分に合ったコースを2年次より選択するケースは、自分の適性や興味をじっくり見つめることができます。

九州大学は、教育学部に国際コースを新設します。国際コースの進学候補者の選抜を実施するために「国際入試」という選抜方式も新たに実施します。こちらの一般区分は、英語でのプレゼンテーションが課されます。

<公立大学>

横浜市立大学は、前年度の首都圏初となるビッグデータの解析等を行うデータサイエンス学部の新設に続き、国際総合科学部を国際教養学部、国際商学部、理学部に再編し、5学部を備えた総合大学として教育体制を構築します。

大阪市立大学は、文学部に文化構想学科を新設し、表現文化、アジア文化、文化資源の3コースを設置します。

富山県立大学では、新たに看護学部を新設予定です。

<私立大学>

青山学院大学は、コミュニティ創造をリードできる人材の養成を目指す、コミュニティ人間科学部を相模原キャンパスに新設予定です。

中央大学は、国際経営学部を多摩キャンパスに、国際情報学部を市ヶ谷田町キャンパスにそれぞれ新設予定です。認可されれば、中央大学としては実に26年ぶりの新学部となります。

京都産業大学は、外国語学部国際関係学科を改組して、国際関係学部を新設します。また、総合生命科学部は生命科学部に学部改組、経営学部は3学科をマネジメント学科に改組します。

立命館大学は、グローバル教養学部を大阪いばらきキャンパスに新設予定です。学生は4年間のうち1年間はオーストラリアに在留します。なお、英語能力における出願条件がある一般入試での募集人員は2名で、ほとんどをAO入試や推薦入試で募集するのも特徴です。

また、全国的に看護師不足の状況を反映して、2019年度も看護系の学部・学科の新設が多数予定されています。

以上、見てきたように2019年度は、国公立大学、私立大学ともに主要大学でのグローバル化を意識した学部の新設予定が目立つのが特徴といえます。なお、紹介した情報は現時点では予定のものもあり、今後変更の可能性もありますので、各大学のホームページや入学者選抜要項、学生募集要項等で必ず確認してください。

受験生の皆さんとしては、「新設の学部・学科はどれくらいの人気になるのか、難易度はどれくらいになるのか」が気になる点だと思います。新設の学部・学科では過去の入試データがないので、なかなか受験生には判断が難しいといえます。そこで、最新動向を知るために、まず模試の受験をお勧めします。志望大学として登録すると、返却される個人成績表に志望者数や席次、合格可能性などが掲載されますので、ぜひ参考にしてください。新設大学、学部、学科でも、既存の併願校の目標ラインと比較すれば難易度の目安はつかめるでしょう。

また、学部・学科の新設、改組の他にも入試方式の変更や募集人員の変更をする大学が例年多数ありますので、自分が志望している大学については、しっかりと最新情報を確認した上で出願をしてください。どの大学も出願をしなければ合格はありません。後悔のないように自分が「本当に入りたい大学」を受験することが何よりも大切です。

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