2020年度 入試 大学入試インフォメーション

受験学年を迎える新高3生に向けて 学習アドバイス

駿台予備学校お茶の水校1号館 小野 倫子 校舎長

2020年度入試もほぼ終了しました。高校2年生のみなさんは、いよいよ受験学年になりますね。
2021年度は新しい入試制度の最初の年です。いろいろ不安を感じるかもしれませんが、実は使っている教科書は先輩方と変わらず、学習すべき範囲や内容は変わりませんので大きな心配はありません。
さて、今回は受験学年に向かってやるべきことをあげたいと思います。

1.苦手克服・基礎固め

まず、高1、高2で学習した範囲を振り返ってみて、苦手な科目・分野が残ってないか確認しましょう。過去の定期テストや模試を解き直すと、記憶のあいまいな分野や苦手な分野がわかると思います。苦手分野を発見したら、まず基礎的な問題を解き直しましょう。場合によっては教科書に戻ることも必要です。このような腰を据えた基礎確認は早い段階で行うべきでしょう。

ポイントは基礎的な内容を正確に理解しているかだと思います。苦手な個所は、「よくわからないから覚えてしまえ!」ではなく、ある程度時間をかけて集中的に「なぜそうなるのか」理解することを心がけましょう。苦労して理解できたことは嬉しいものです。「わかった!→できた!」という学ぶ楽しさを味わいながら進めていきましょう。

冒頭、新しい入試制度と言っても、学習すべき範囲や内容は変わらないと述べましたが、出題傾向は変わってくると思われます。近年のセンター試験でも大学入学共通テストを意識した「思考力」「判断力」をより試されるような問題、単純に覚えるだけでは対応できない問題が増えてきています。もちろん覚えることは必要ですが、生かせる知識でなければ点数には結びつきません。基礎をしっかり理解することを怠らないことが重要です。

夏休みに入る頃には、本格的に問題演習を増やし「思考力」「判断力」を深めていく必要がありますが、そのためにも、まずは「基礎固めが大切」だということは、みなさんの先輩方は口をそろえて言っています。

なお、高2から高3に進級する春はまだ未習の分野があると思いますが、そういった分野はしっかり学校の日々の授業を理解することが大切です。

「基礎はわかった、得意だ!」という分野であれば、次のステップ、「どう応用できるか」に進みましょう。かといっていきなり難易度の高い入試問題に手をつけるのは、さすがに厳しいと思われます。標準問題集の応用問題パート等で理解を深めていきましょう。

2.学習計画・学習記録

大まかでもいいので、現在から夏期休暇までの計画を立てましょう。 それ以降は、成績状況等を見ながら、計画を見直していけばいいと思います。

例えば、
夏休み前:既習分野の基礎確認、苦手科目(分野)克服
夏休み:1学期(前期)の復習+問題演習
として、科目・分野ごとに、得意・不得意や学習の進度に応じて、具体的にどの問題をどれくらいやるかなど、具体的に膨らませていけばいいと思います。計画は程度の差こそあれ、ズレが生まれるものです。柔軟に対応していくという心構えでいきましょう。

そのためには、学習記録をしっかりと残し、振り返ることが大切です。いつのまにか好きな科目、得意な分野に学習時間が偏ってしまった! ということをよく聞きます。どんな科目を何時間勉強したのか大体でもいいので、学習記録をつけましょう。科目によって色分けしたりすると、一目で科目ごとの学習時間がわかりますね。苦手科目は敬遠しがちで、いつの間にか学習時間は少なくなってしまうものです。学習記録をもとに1週間くらいごとにチェックしましょう。

なお、部活動をがんばっている方で、勉強時間がなかなか取れないという方も、やるべき問題を絞ったり、通学時や早朝のちょっとしたスキマ時間をうまく利用したりして、可能な限り継続的に学習しましょう。安定した学習習慣ができれば、部活動を引退してからでも、すぐに長時間学習に打ち込むことに慣れますよ。

3.志望校の再確認

みなさんはもう志望校は決まってますか? 志望校が明確になれば、早期に対策が立てられます。そして「勉強する理由=○○大学に絶対行くため!」とモチベーションも上がり、学習リズムにうまく乗れると思います。「行きたい大学」を再確認してください。

進みたい学部・学科は決まったけれど、行きたい大学がまだはっきりしないという方は、学習の合間にでも、大学の特長を調べて志望校を絞っていきましょう。

まだ学部・学科も決まっていないという方は、今話題になっていることにアンテナを張り、興味を持ったことを少し踏み込んで調べてみましょう。大学のパンフレットや公式サイトでイメージを持ち、まだ行ったことがないという方は、一度オープンキャンパスに出かけるがいいと思います。できるだけ、早期に参加してください。まずは行動しなければ、なかなか決められないものです。

なにごともスタートダッシュは大切です。そこで、なんとなく「受験かぁ」と現実感に乏しい方は「受験するんだ!」と強く意識してください。そして、覚悟を決めましょう。

とはいえ現実的には受験の日はまだまだ先です。受験当日までの長期間、いろいろな困難もあるかもしれません。どう、モチベーションを維持して受験勉強していくかも重要ですが、でもそれがまた難しいものです。

そのためにはリズムある生活を心がけてください。つまり休みの日も普段と同じ時刻に起きて、高校の授業開始時刻になったら勉強を開始する。当然休憩をとり、その時には気分転換もして、きちんと食事もとって、そしてしっかり寝て休む。あたり前のような生活を過ごすことが、実はみなさんの支えになるのだと思います。

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