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  1982年に青山学院大学が日本の大学として初めて国際政治経済学部を創設したのは、国際化の波をまともに受け始めた日本に国際政治と国際経済を同時に総合的に学べる学部が必要だと痛感したからです。以来、本学部は日本だけでなく海外でも高い評価を受けています。
  しかし、わたくしたちは政治と経済に加えて、コミュニケーション・プログラムの強化が必要だと考えてきました。それは政治も経済もコミュニケーションの一部だからです。ただ言葉によるメッセージの交換だけがコミュニケーションではありません。ヒト、モノ、そしてカネの行き来もまたコミュニケーションだと考えています。たとえば、日米間の牛肉輸入問題や、日中間の歴史認識問題を単に経済や政治だけから捉えても充分な理解は生まれません。だから、国際コミュニケーション学科が要るのです。
  とくに日本の大学教育こそ国際コミュニケーションを充実しなくてはならないとわたくしたちは思います。いうまでもなく、日本は国際社会の一員となってまだ百数十年ほどであるだけでなく、歴史的にも文化的にも、また地理的にも欧米からは遠い存在であり、文化や地理的には近いはずのアジアの近隣諸国との関係も必ずしもスムーズではありません。広い視野と優れた国際感覚を身につけ、世界に向けて発信できる能力を持つ人材−つまり真の国際コミュニケーション能力を備えた人材を育成するために国際コミュニケーション学科を新設します。

【3学科×5コース制】
  国際政治経済学部は設立当初より一貫した学際的な学部です。政治学と経済学を中心に、法律学、歴史学、経営学、社会学、言語学、そして哲学など、多くの学問分野にまたがった科目群からなるプロクラムを特色としています。その学際プログラムの中核をなすのがコース制です。
  本学部は2006年度から3学科5コース制となりますが、学科は既存の「国際政治学科」「国際経済学科」に新設の「国際コミュニケーション学科」を加えた3つの学科から構成されます。
  5コースとは、国際政治学科の政治学、外交史、国際法などから各国政府の外交・安全保障政策を分析する伝統的で正統派の国際政治学である「政治外交・安全保障コース」、地球環境問題などを国家や政府ではなくグローバルな視点から考えて問題を解決しようという冷戦後の国際政治学である「グローバル・ガバナンスコース」、また、国際経済学科の国際金融、貿易、経済開発に焦点をあてる「国際経済政策コース」と、企業行動や産業組織に焦点をおいた国際ビジネスについての理解とスキルを獲得するための「国際ビジネスコース」、そして「国際コミュニケーションコース」です。
  本学部のコース制の特色は、2年次からこれら5つのコースのいずれかを選択する際に、入学した学科以外のコースに進める柔軟性を備えていることです。

【カリキュラム】
  国際コミュニケーション学科のカリキュラムは3つの領域を重視しています。それらは、(1)コミュニケーションの理論、(2)コミュニケーションスキルと言語、そして(3)比較文化論です。右図を見ていただければおわかりのように、これだけ体系だったコミュニケーション関係の科目群をそろえているプログラムは他大学にはありません。贅沢なプログラムだというゆえんです。  右図に記載されている科目群の他に、外国語の科目群が約40科目あり、加えて、国際政治学科と国際経済学科のカリキュラムを履修することも可能です。つまり、国際コミュニケーション・プログラムが既存の2学科のプログラムと組み合わされて三位一体となることによって、新学科の教育が国際コミュニケーション教育だけにとどまらない幅の広いものとなることができます。これは国際政治経済学部だからこそ可能な真の国際人になるための教育プログラムなのです。


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