早稲田大学 人間科学部環境科学科3年生
第4回出版甲子園実行委員長
下松 幸樹(したまつ こうき)
私の通う早稲田大学人間科学部のキャンパスの所在地は埼玉県所沢。最寄り駅からバスで20分という立地にあります。近くにコンビにもありませんので、私の学生生活に生協は欠かせません。
ですが、私が生協様に最もお世話になっていると感じるのは、所属しているサークル出版甲子園にご協力いただいていることです。
■学生たちが計画、運営

出版甲子園のメンバーと 出版甲子園は、全国の大学生を対象にした、『学生の学生による学生のための出版選手権』を毎年開催しています。夏にはじまる企画募集から、運営委員とプロの編集者による3次にわたる審査。そして、その中で勝ち残った12企画が、有名出版社の編集者の方々を審査員として向かえた決勝大会でプレゼンバトルを繰り広げ、そのグランプリを決定します。そして、優秀な企画は実際に書籍化される、というのが大会の一連の流れです。
企画募集や企画の審査など、大会のすべてを学生である私たちが計画、運営しているのですが、メンバーは東大、早稲田、慶應など首都圏の大学生40名程度で構成されています。
■ただのイベントでは終わらせない
 昨年の決勝大会
イベントは今年で4年目をむかえますが、過去の大会からはすでに5つの企画が本となり、全国の書店に並んでいます(私の通う所沢キャンパス生協にも置いていただいています)。
私が出版甲子園に誇りをもつのはこの部分で、ただのイベントづくりで終わらず、著者の想いが詰まった企画が本になる、誰にも見えるカタチにできるというのが出版甲子園の一番の魅力だと思っています。自分が多少なりとも関わった企画が本として書店に並ぶ姿を見るのは何にも変えがたい喜びがあります。
今年も7月から企画募集がはじまりますが、今年の出版甲子園のテーマは双方向。『想いで投げる、想いで返す、そこに本が生まれる。』というスローガンのもと、出版甲子園に関わる人すべてがお互いのメッセージを交換していけるような、あたたかみのある大会を目指して活動しています。
各都道府県の生協様には毎年、企画の告知ビラやポスターを置いていただいていますが、地方の大学から企画が届くたび、遠くにも自分たちの活動を見てくれている人がいるのだとちょっとした感動を覚えます。実際、本になった企画の中には山形大学発のものがあり、はじまりは生協のポスターだったそうです。
学生の想いをカタチに
 出版甲子園から生まれた本
学生が出版というカタチでメッセージを発信できる、その場を提供すること。これが出版甲子園の目的です。このイベントが“出版甲子園”と名づけられたのも、高校球児が聖地甲子園を目指すように、本を書きたいと願う学生が集う場所、それが出版甲子園になれば良いという先代の代表の思いがあったからです。ですが、それも多くの方々のご協力の上ではじめて成り立つもの。地方への告知活動がなかなかできない現状で、生協様の存在は本当に心強く、ありがたく思っています。
というように、出版甲子園での活動をしていると出版社で働く編集者をはじめとした社会人の方々と出会う機会も増えました。すると、それまで何気なく考えていた本1冊の裏側にある“本の重み”を考えるようになりました。このような雑誌ももちろんそうだと思いますが、ひとつのものをつくるには多くの時間や想いが詰まっているのだと感じています。
昨年末からは私も出版甲子園の代表として、一丁前にこのような記事を書かせていただいていますが、出版甲子園を通じての出会いには本当に感謝しています。ひとつひとつの出会いの大切さ、周りの方々の寛大さを、ただただ噛みしめる毎日です。
この気持ちを忘れず、ひとりでも多くの学生の想いをカタチにしていきたいと思います。そして、この活動が出版文化に少しでも良いカタチで貢献していければと願っています。
プロフィール
★早稲田大学人間科学部環境科学科3年★
★第4回出版甲子園実行委員長★
★下松幸樹(したまつこうき)★
東西でまったく文化が異なる静岡県の東部(マイナーな方)で高校まで育つ。体格がよかったりいつもジャージを着ていたりと、見た目は完全に体育会系だが、スポーツはしたことがない。昨年の春にサークルに所属するまではダメな大学生の見本だったが、ここ1年、徐々に態度が改善してきた(はず)。
マイブームはざるそばと寄せ豆腐と、食の好みは決して若くない。村上春樹を最近ようやく読みはじめ、文学の奥深さに今さら気づく。
サークル活動の他、出版社でアルバイトをしている。主に原稿の校正を担当する。社長や社員さんの人柄の良さに助けられながら、日々、本づくりの難しさと楽しさを体感している。趣味は落語とプロレスの鑑賞。
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