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早慶大入試に精通した各教科のエキスパートが、過去問の出題傾向から早慶大合格へのヒントを伝授します。
(各教科のアドバイスは駿台文庫より刊行の「青本」より抜粋)

●入試対策
法学部の場合、難問は少なく、高校の教科書の内容をマスターしておけば十分であるが、断片的な知識や小手先のテクニックを追い求めるのではなく、英語の総合的な力をつけることを心掛けるべきである。つまり、読解を中心に、語彙、熟語、語法、文法、発音、アクセント、表現力などオールラウンドな英語力を養うことが重要である。また読解問題では、段落ごとの内容を把握する問題が出題されることが少なくないので、段落ごとの内容や段落の関連を考えながら文章を読む習慣を身につけるようにしたい。

●入試対策
≪現代文≫
(1)基本的な方法論を習得する
読解・解答についてのしっかりした方法論を基本から身に付けてゆくのが最も大切なことである。方法論を学ぶことのできる参考書を自習するか、または方法論を教授する教師について、訓練を積まねばならない。最初は難しい文章・設問でなくともよいから、同内容関係・対比関係・因果関係などを意識しながら本文全体の論理構造をとらえ(それをふまえて要約文を作成してみるのもよい)、また本文の細部については前後の文脈の中でとらえて正確な意味を把握する練習を繰り返すことである。

(2)抽象度の高い評論・論説文を読む
基本的な方法論を身に付けた上で、ハイレベルな文章を読みこなす練習をしなければならない。具体的には、大学入試レベルとしては最高水準の評論・論説文を、なるべく幅広いジャンルにわたって次々に読んでゆく。読書好きの人は各社の新書や文庫を読めばよい(誰の著書を読むかは過去に出題された出典名を参考にする)のだが、読書があまり好きでない人には、入試問題集のうち評論を集めたものを読むことを勧める。個々の文章は短いが、さまざまなテーマに親しむことができるからだ。また、評論・論説文に頻出する用語に弱い人は、「入試問題キーワード集」といった類の本でその面の強化を図る必要もある。早大では本文ばかりでなく選択肢にも抽象語が頻出する。その種の語の理解を曖昧なままにしておくことは、とんでもない誤読につながりかねないのである。

(3)論理的な思考力を鍛える
法学部の設問は、論理的な思考を幾重にも積み上げていかなければ正解できないために難問となっている場合が多い。もちろん選択肢を選ぶための技術的な練習も必要ではあるが、本質的には「AだからB、BだからC」という具合に、論理的な思考の筋道を徹底的に追究することが最も効果的な訓練である。
≪古文≫
受験生には馴染みのない作品が出題されることもあるが、文法や語句に関する設問は標準的なものが多いので、そうした設問で点数をおとさないように、基本的な知識の習得や基礎的な読みの訓練をおろそかにしないことが必要である。2007年度の問題は、多くの受験生にとって馴染みの薄い出典であった。解説文が施されていて本文の場面は捉えやすかったものの、入りくんだ心情表現や高度な敬語が散見され、昨年に比べるとかなり難しい文章であった。しかし、単にストーリーを追うというような表面的な学習ではなく、一つ一つの言葉に注意して正確に読んでいく訓練を積んできた受験生にとっては、設問の解答に大きな抵抗とはならなかったはずである。
対策として、日ごろの学習のなかで特に大切なことは、文章全体を正確に読み取る力の養成である。文法や語句の知識にしても、単なる暗記ではなく、文章全体の内容や前後の文脈を把握することによって正解を導く学習をしてほしい。また、和歌の学習に万全を期しておく必要がある。文法を踏まえ、語句の意味を押さえて、きちんと文章を読み込んでいく日々の訓練を欠かしてはならない。
≪漢文≫
決して難問が出されるわけではない。再読文字、使役、受身、比較、限定、累加など、重要基本句法をマスターしておれば、全問正解も夢ではない。ただし、白文で出題される可能性が高いので、「重要句法を含む文は白文でも読める」まで、十分にトレーニングを積んでおく必要がある。また、文章中に用いられている一字を、同じ意味の熟語に直す訓練も必要である。「句法」と「語彙」、この両者を増強していく努力が不可欠である。

●入試対策
正誤問題については、用語集・世界史辞典・人名辞典などを丁寧に読み、細部にわたる知識の修得に努めるとともに、数多くの問題に当たり出題形式になれておくこと。
史料問題・地図問題については、通常の注意を払っていればよいであろう。
論述問題は、近現代史を中心に(他の分野についても!)150字〜250字の論述を実際に書いてみること。また本学部の論述問題は多くの指定語句を伴っていることが多いので、その語句をヒントと考えて論述するべき内容を整理してから、解答に臨むとよい。
最後に、早稲田大学では毎年のように各学部で類題が出題されているので、各学部の過去問を必ず解いておくこと。2008年入試に関しても、法学部より前の日程で入試が行われる他学部の問題に、できる限り目を配っておくこと。

まず第一に、大学入試において、なぜ日本史が試験科目として課されているのかをよく考えた上で日本史の学習に取り組むこと。なぜ、大学は入試において日本史を課すのか。それは、大学が日本史の専門家を求めているからではもちろんなく、歴史が諸学問の前提であるからである。つまり、大学は、大学でさまざまな学問を学ぶために欠くことのできない歴史的教養や歴史的なものの見方を受験生が持っているかどうか、それを知るために入試に日本史を課しているのである。このことをよく自覚してほしい。
特に法学部を受験するのだから、現在の日本で使われている法律を実践的に学ぼうとする学生に要求されていることは何かということを考え、大学での専門教育の準備をするようなつもりで歴史の学習に臨むことが重要である。例えば、大日本帝国憲法や日本国憲法が、どのような政治的・国際的背景の中で成立したのか、日本の「非軍事化・民主化」を目的とした戦後改革の中で制定された独占禁止法が、日本を「反共の防波堤」にしようとするアメリカの占領政策の転換の中で、どのように改正・緩和されていったのか、などという歴史的知識が抜けていたら、大学で法律を学ぶ前提ができていないとみなされても致し方ないであろう。

第二に、法学部の日本史は近現代史を重視した入試だと捉え、近現代史の徹底的な学習を行うこと。また、細かい知識だけではなく、深い理解が要求されていることを再確認する必要がある。特に、戦後史は教科書を超える時事的な知識も要求されている。そのため、高校で戦後史を十分に習っていない受験生が多い現状から考えても、自学自習で戦後史がどれだけ学習できたかが合否を分ける決め手となるといっても過言ではない。2005年で「戦後60年」となったが、その時間は、内閣制度成立から敗戦までの長さに等しい。本来、戦後史の授業時間数は、それと同量を必要とする。しかし、戦後史を授業で扱っている高校でさえ、非常に短い時間しか戦後史の授業時間に割かれていないのが実情である。参考書だけではなく、戦後史の概説書なども入手して学習に努めてほしい。もし駿台予備学校に通うことが可能な諸君ならば、夏期講習・冬期講習で『日本現代史(戦後史)』の講座が4日間(12時間)あるので、是非、受講することをお勧めする。
また、近現代史の出題では、受験生が高校までの歴史的知識を「死んだ知識」とせず、それを利用し、現在起きている政治的事件・経済的事件・国際的事件を理解しているか、あるいは理解しようと努めているかを問おうとしている。法律学を学ぼうとしているのだから、毎日、新聞やテレビのニュースに目を通すことは受験の最低限の前提である。そしてさらに、その事件を歴史の文脈で読んでいく力を養成していかなければならない。子供時代の「お受験」の気分で臨んでは相手にされない。

第三に、「アジアの中の日本」「マイノリティーから見た日本史」が重要なテーマとなっているので、日中関係史、日朝関係史(特に侵略・植民地化の歴史)、琉球・沖縄史、アイヌ民族史などをよく整理し、かつ十分に考察しておく必要がある。

第四に、史料問題の対策を十分しておくこと。「基本史料」は、空欄になる歴史用語、下線を引かれて質問される事項など、出題される箇所はほぼ決まっているといってよい。それゆえ、「基本史料」は「やっておきさえすればよい」のである。対策としては、駿台文庫の『日本史史料集〈改訂版〉』を使って「基本史料」をきっちり確認し、『日本史史料問題集』でその知識がどれだけ固まっているかを確認していけばよい。一方、「未見史料」は、はっきり言って「実力問題」である。よって、対策のしようのないものではあるが、コツとしては、設問文を先に読み、キーワードを史料から掴みだしてから設問を解く、という手順を踏むことを挙げておく。

第五に、駿台文庫より刊行の『青本』をとことん使いこなすこと。過去問をただ解くだけではなく、必ず、できなかった箇所については、解説を参照する前に、まず、教科書や用語集などを使ってきっちりと確認をする。その後、解説の熟読を行い、関連事項まで徹底的に整理することが必須である。また、問題文についても、ラインマーカーなどを用いながら、文中にある重要歴史用語や人物を確認していこう。存外、前年は問題文中で触れられている重要事項が、翌年設問に使われていることがある。
以上のように『青本』を徹底的に使いこなし、「解説」を熟読して関連事項を整理すること。そうすれば、出題者の歴史的世界が垣間見られるようになり、最も高度な対策となるのである。

 
■2007年 学内併願状況(志願者数) (※センター試験利用入試を除く)
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