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特集大学

大阪人間科学大学

社会に役立つやさしさを学ぶ


来春から新たに3学科を開設

今年学園創立80周年を迎える学校法人薫英学園が、2001年に開学した大阪人間科学大学。人間を理解し追究する「人間科学部」を有する大学だ。来春から医療、教育分野の学科を新設し、5学科に再編して対人援助を専門的に学ぶ体制を作る。

人間力自立と共生の心を培う人間教育

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   大阪人間科学大学は、1931(昭和6)年に薫英女子学院を創設した学校法人薫英学園が運営する大学だ。
   「本学が開学したのは21世紀の始まり。様々な価値感を持つ人がともに幸せに暮らし、人間と地球、環境が共生できる社会が求められる時代です。その認識の下、薫英学園の建学の精神『敬・信・愛』を継承し、自ら考え行動する自立と、他者を思いやる共生の心を培う人間教育を教育理念に掲げています。人間とは何か、何がよい生き方かを、理論と実践で追究する目的で設立しました」と齊藤公男学長は話す。「敬・信・愛」とは、人を尊敬し、信頼し、愛するとともに、人からも尊敬され、信頼され、愛される人間を意味している。
   そんな長い歴史の流れをくむ同大学の学びのキーワードは「やさしさ」。ここでいうやさしさとは、単なる思いやりのことではなく、他者を思う気持ちを社会に役立つ力に育てることだ。「人間性豊かな幅広い知識を持った専門職業人の育成」を教育目標に、知識や技術だけでなく幅広い世代の人とコミュニケーションを図り、自ら課題を見つけて問題解決する能力を備えた人材を育成する。
   この教育目標を実現させるため、同大学は「面倒見のよい大学」をキャッ チフレーズに、「3つの宣言」に取り組む。その内容は、基礎から専門までわかりやすく教え、小さな悩みにも相談に乗り、将来を一緒に考え支援するというもの。具体的には、1年次のFA演習でFA(ファカルティー・アドバイザー)と呼ばれる担当教員が学生十数人に1人つき、学習計画や学生生活などを支援。2年次はプレ演習、3・4年次には専門ゼミに進み、各段階でも担当教員が学習計画やキャリアプランの組み立てなどをサポートする。さらに学生相談センター課では奨学金や健康管理などの相談を受け付け、就職面ではキャリアグループが就職相談・指導を実施。3年次には個別面談を全学生に複数回行い、一人ひとりの就職活動を支援する丁寧さだ。
   そして来春からは、「医療福祉学科」「子ども福祉学科」「医療心理学科」を設置した新編成で、対人援助の専門領域を拡大する。齊藤学長は「5学科に増設するのは高齢社会が進み、対人援助の専門職が多様化する社会状況を踏まえてのことです。学生の皆さんには本学で社会で役立つやさしさを身につけ、夢を実現させて欲しい」と熱いメッセージを贈る。


対人力質の高い対人援助の専門職を養成

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   新体制となる来春からは、5学科15専攻・コースが設けられ、より深く専門的な力を養うことができるようになる。
   中でも注目されるのが、視能訓練士を育てる「医療福祉学科 視能訓練専攻」(設置予定)。視能訓練士は、医師の指示に基づいて眼の検査や機能回復訓練などを行う医療技術者で、関西の4年制大学でこの専門職を養成する学科が作られるのは初めてだという。近年は生活習慣病から視覚障がいを起こす人が増え、高齢者の視能訓練のニーズが高まっているとされる。そのため、同大学では高齢者の視能訓練に重点を置いた専門的な技術を学び、眼の疾患に悩む人たちを支援できる人材を育成する。
   心理分野にも強い言語聴覚士を目指す「医療心理学科言語聴覚専攻」(設置予定)も興味深い。実証的な心理学を学びながら、言語的にコミュニケーション障がいのある人の社会参加を支援する力を養う。特に子どもの言語発達を中心に学習し、医療や福祉の現場で活躍する人材を育てる考えだ。
   伝統ある幼児教育をさらに発展させるのが「子ども福祉学科 幼児教育コース」(設置予定)。創立45年の歴史がある大阪薫英女子短期大学の児童教育学科で展開してきた「遊び力」とともに、社会福祉の相談援助技術や家族支援などを学び、質の高い幼児教育のプロを育てる。ここでいう「遊び力」とは、乳幼児の発達の現状を捉え、発達の見通しを立てて、そこで必要な遊びを指導する能力のことだ。遊びの知識や技術を学び、附属幼稚園や地域とも関わりながら実践的な幼児教育に取り組む。保育士の需要は現在も高まるばかりで、同学科では保育士の資格と幼稚園教諭1種免許を取得できるので、今後進むと思われる幼保一元化でもニーズが期待される。


Topics

来春からは5学科15専攻・コースに
より広く、深く専門領域を学ぶ

●社会福祉学科
   福祉の現場で必要とされるスキルと心を養い、社会福祉士、精神保健福祉士の国家資格取得や教員免許取得を目指す。段階的に専門職としての知識や技術が身につくカリキュラムや充実した国家試験対策が功を奏し、社会福祉士、精神保健福祉士の国家試験合格率※1は4年連続で全国平均を上回る。

※1 厚生労働省調べ(現役合格率)。
    社会福祉士(全国平均28.1%):08年30.8%・09年29.8%・10年34.7%・11年31.3%
    精神保健福祉士(全国平均58.3%):08年76.9%・09年66.7%・10年88.9%・11年62.5%

●健康心理学科
   元気なうちに、病気とはほど遠い健康的なライフスタイルを形成することによって、健康づくりをするという「健康心理学」の研究で実証された理論や技法を駆使して、実社会で役立つ実学を学ぶ。働く人のメンタルヘルス向上、自然災害後の心のケア、ストレスの自己管理、スポーツ選手のメンタルトレーニング、ミスマッチのない職業選択などを専門的にサポートする人材を養成する。

●医療福祉学科(設置予定)
   身体に障がいのある人を対象に健やかな社会生活を送るために支援できる能力を学ぶため「介護福祉専攻」と「視能訓練専攻」を置く。「介護福祉専攻」では、高齢者や障がい者についての豊富な知識と専門技術を身につけ、心身両面から支援できる介護福祉士の養成を目指す。

●子ども福祉学科(設置予定)
   子どもを成長させる「遊び力」と福祉の視点を持って地域や社会に貢献ができる保育者の養成を目指す。

●医療心理学科(設置予定)
   人間の発達やコミュニケーションの障がいを心理学に基づき支援する力を学ぶため「臨床発達心理専攻」と「言語聴覚専攻」を置く。「臨床発達心理専攻」では、人間の発達の様々な段階での問題とその対応策について学び、人々の健やかな暮らしに貢献できる人材を養成する。

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※2 12年4月開設予定(届け出設置書類提出中)・収容定員増加の認可申請中。
    学科名称、定員及び取得可能な免許・資格は変更の可能性があります。


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