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特集記事: 2008年1月31日 [ 「いい病院2008」 1月31日 掲載 ]

ADL(日常生活動作)を向上させる「回復期リハビリテーションガイド」チームアプローチで患者の機能回復を目指す
  宮井 一郎先生写真

【特別寄稿】

全国回復期リハビリテーション病棟
連絡協議会 副会長

特定医療法人大道会 森之宮病院 院長代理

宮井 一郎

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脳卒中や大腿(だいたい)骨頸部(けいぶ)骨折などの疾患により、日常生活動作に障害を生じた患者に対する入院リハビリテーション(リハ)医療の中心をなすのが回復期リハ病棟である。

回復期リハビリテーション病棟とは

病棟の大きな特徴は専門スタッフの配置、チーム医療推進、集中リハの仕組みである。専従医師1人、理学療法士2人、作業療法士1人以上の常勤配置、看護師15:1、夜勤は2、看護補助者30:1以上が要件となる。リハ総合実施計画書という書類を毎月作成し、患者に説明し同意を得るという、患者参加型の過程が義務づけられている。言語聴覚士や医療ソーシャルワーカーは必須ではないものの、配置している病院が多く、患者の社会復帰や社会資源利用に貢献している。回復期リハ病棟に入院するためには、発症後2カ月以内に急性期病院から転院ないしは転棟する必要がある。入院期間には上限があり、脳卒中では通常150日となっている。しかし、現実的には入院期間は平均3カ月弱である。リハは1日3時間まで集中的に行える。全国回復期リハ病棟連絡協議会の調査では2007年11月時点で、全国4万2174床、779病院、937病棟、人口10万人あたり33床にまで増加している。同病棟を有する病院は、同協議会のホームページhttp://www.rehabili.jp/index2.htmlで調べることができる。

よい回復期リハ病棟を選ぶ第1のポイントは、セラピストの数が多いことである。その方が患者1人あたりに十分なリハを提供できる。土日祝日も休まずリハが提供されることも重要である。看護師の配置も同様に多い方が十分なリハ看護を受けることができる。脳卒中の場合、言語や摂食嚥下の問題にも対応できる言語聴覚士の配置が望ましい。退院後の生活を支援する社会資源や制度について相談できるソーシャルワーカーの配置が助けになる。リハ専門医や神経内科、整形外科の専門医など原疾患に関連した領域の専門医が勤務していることや、ホームページなどでリハ治療成績や自宅復帰率を公開していることもチェックしたいポイントである。

宮井 一郎(みやいいちろう)

全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会 副会長
特定医療法人大道会 森之宮病院 院長代理

1959年大阪大学医学部卒。同大学医学部附属病院、コーネル大学バークリハビリテーションセンター、ボバース記念病院を経て、特定医療法人大道会森之宮病院院長代理。

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