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特集記事: 2008年7月15日 [ 週刊朝日 2008年7月25日号 掲載 ]

体と精神の発達バランスを考える 社会が求める思春期ケア

【監修】 医学ジャーナリスト牧野 賢治

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成長に伴う体とこころの変化

中学生から高校生頃までが「思春期」とされています。この時期は、社会や家族などとの関わり方が変化すると同時に、自立への準備期間であることを知っておく必要があります。また、性ホルモンの影響による身体的な特徴の変化も伴い、急激な体の成長に対して血管・心臓・筋肉をはじめとする器官の成長が追いつかず、体調不良を起こしやすいといわれています。

さらに医師による、性的活動の低年齢化に伴う性感染症や避妊法の指導と思春期やせ症(神経性食思不振症・拒食症)などの症状に対する診療だけではなく、小学生までの年齢の子どもに現れやすい行動異常(夜尿、爪噛み、不登校など)に大人が理解を深めることは、子どもにとって症状の悪化を防ぐポイントになります。そのためには家族や学校などで周囲を取り巻く大人たちが、子どもと十分なコミュニケーションをとることが重要です。このことは、各症状の予防に結びついていくことにもなります。同時に、子どもたちの多様化している問題に対応していくためには、年齢や性別の違いを考慮しておきましょう。その上で医師や看護師だけではなくカウンセラー、ソーシャルワーカーなどのスタッフ全体が一体となって、課題に対処していく必要があります。

早期発見、早期治療目指して積極的に受診を!

2008年4月から医療機関が標榜できる診療科名の幅が広がりました。これは患者側にとって医療機関の診療内容が理解しやすくなるとともに、医療従事者側も取り組んでいる診療領域の範囲をわかりやすくすることによって、より良い医療のあり方を目標とする狙いも含まれているといえるでしょう。今後、多様な診療科の名称表記を目にする機会が増えていくものと思われます。

年齢・性別を問わずに幅広いメンタルヘルスケアが求められている社会背景の中で、小児科では、専門医と臨床心理士がチームを組み、子どもの心身の発達という視点から心理的要因による身体的症状および行動上の問題に関してメンタルケアを行います。また、ここでは子育てに対する親の悩みにも対応しています。

産婦人科では、思春期での心身のケア(性感染症、思春期やせ症など)、月経困難症、月経前緊張症、更年期障害、産後うつ病など、女性特有の体に関連したケアに対する診療を行っています。

精神科・心療内科では、子どものチック症、特定の環境で話すことができなくなる選択性緘黙(かんもく)症、うつ病、パニック障害、睡眠障害、不安障害、統合失調症などに至るまで幅広い患者を受け入れています。さらに、状況に応じてデイケアを診療内容に組み込む場合もあります。

いずれも早期の発見、治療に取り組むことが、症状の速やかな改善に結びつきます。日常の中で的確な医療を受けるためにも積極的な受診を心がけてみてはいかがでしょうか。

【文/相原 美和】

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