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特集記事: 2008年7月29日 [ 週刊朝日 2008年8月8日号 掲載 ]

QOLを向上する美しい口元と健康 自分に合った入れ歯を選ぶ特集

【監修】医学ジャーナリスト 牧野 賢治

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近年、認知症の予防や高齢者の全身機能の維持に噛むことが関係していると指摘されるようになった。そのため、入れ歯などによって咀嚼(そしゃく)機能を維持する必要性がますます高まっている。

入れ歯は天然歯と異なり、噛む力が咀嚼粘膜(歯ぐきの粘膜)に加えられる。ところが、咀嚼粘膜は本来噛む力を受け止める組織ではないため、噛み合わせが悪いと、特定の部分だけに力が集中して、痛みが生じてしまう。

こうした問題を防ぎ、歯をなくした後の人生を快適に過ごすためにも、入れ歯への正しい知識を持ち、自分に合う入れ歯を選択することが大切になる。

入れ歯には多様な種類がある。大きな区分は保険診療のものと自由診療のものだ。保険診療では費用が抑えられるが、材料などに制限がある。自由診療では制限がなく、さまざまな種類の入れ歯を使用できる。

例えば、自由診療の入れ歯では、上あごに接する部分に金属を使用できる。これにより、保険診療で使われるレジン(プラスチック)に比べて薄くなり、食物の温度感覚が伝わりやすくなる。また、咀嚼粘膜に接する部分に人体への親和性が優れた生体用シリコンを使うコンフォート入れ歯もある。生体用シリコンは高い吸着性と弾力性を持つため、咬合力や咀嚼力が大きく向上する。その他にも入れ歯を安定させる手段として、残った歯に金属の内冠を被せ、入れ歯に取り付けた金属の外冠をはめ込むコーヌスクローネや、入れ歯に小型の磁石を埋め込む磁性アタッチメントなどがある。

歯科医は、あごに合わせることだけではなく、口元が美しくなる位置や高さ、入れ歯を入れた時の表情や顔の形なども考慮して入れ歯を作製する。そのため、優れた入れ歯を使うためには、歯科医にきちんと相談して、共に取り組んでいく姿勢が患者にも求められる。 適正な入れ歯を使うことができれば、天然歯の時と同じように食事ができ、QOL(生活の質)も向上するだろう。

【文/鈴木健太】

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