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特集記事: 2008年8月19日 [ 週刊朝日 2008年8月29日号 掲載 ]

最新インプラント治療“オールオン4(フォー)”と専門スタッフの技術で、患者に新しく美しい歯を
藤関 雅嗣先生写真

【取材協力】

医療法人社団 藤惣会
藤関歯科医院/
神田インプラントセンター

藤関 雅嗣(ふじせき まさつぐ)

【監修】医学ジャーナリスト 牧野 賢治

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インプラント(チタン製人工歯根)治療が始まってから40数年の間に技術は目覚しく進歩し、ついに大発展とも呼べるインプラント技術が誕生した。「オールオン4」である。一般的なインプラント治療では、1本の歯ごとにインプラントを埋め込まなければならないが、「オールオン4」は最少4本のインプラントで、上・下顎の義歯に近い本数の人工歯を支えられるという素晴らしい技術だ。この技術について藤関歯科医院/神田インプラントセンターの藤関雅嗣院長に説明していただいた。

最新インプラント治療「オールオン4」とは?

「オールオン4」とは、すべての歯あるいは多くの歯を失った方に朗報のインプラント技術です。最少4本のインプラントを埋め込み、治療した当日に固定した仮歯を入れるので、その日から物が噛めるようになります。

歯を支える顎(あご)は、アーチ型をしています。水をためるダムと同じ原理ですが、直線よりも弧を描いているアーチ型のほうが、ある程度の圧力(ダムでいえば水)が加わってもそれを分散できます。人工歯を支えるインプラントは院内設置のCT撮影を行い、詳細な検査により、既存骨の中で、骨質、骨量の条件の良い部位で、さらにアーチ型の四隅に配列して噛む力を受け止めるように埋入するため最少4本でも可能なのです。歯ぐきは切開せず、小さな穴を開けてインプラントを埋め込むこともできるため、その方法を採用した場合、手術時間は約1時間と大幅に短縮され、痛みや出血、腫れもほとんどないので、患者さんの体の負担も少なくてすみます。なんといっても最少4本のインプラントでたくさんの歯が回復するのですから、従来法より経済的です。

当院では2年半前から取り入れておりますが、入れ歯が合わずに痛い、噛めない、話がうまくできないとお困りの方にはお勧めの治療法で、多くの患者さんに喜んでいただいております。

最新クリーンルームにてインプラント治療を受けられる

技術力・チーム医療・最新機器で患者に「噛める喜び」を

インプラント治療は、一歯からすべての歯まで一度失ってしまった大切な歯を機能的・審美的に天然歯と同等に回復させることができる唯一の治療法です。しかしその名称が、最近どこでもよく聞かれるようになったため、いとも簡単にできる治療と思われている方もいるかもしれません。しかし実際は非常に細密で経験に基づいたデリケートな手技、クリーンな環境を必要とする手術です。そのため、当院では患者さんに安心して治療を受けていただくため、またさまざまな症例に対して安全な治療を確保するために、エアカーテン式のクリーンルームをはじめとした新しい医療機器を導入しています。

他の病院で「適応できない」といわれてきた患者さんや、東北や山陽方面など遠方から来ていただいている患者さんもいらっしゃいます。新しい医療機器と長年培ってきた技術力で患者さんの失われた歯を取り戻すべく、あらゆる治療の可能性を見出していきたいと考えています。

技術力とチーム医療で患者を助ける院長とスタッフたち

徹底した医療を実践し患者にはやさしい心遣いを

さらに院内カンファレンス(症例検討会)を定期的に開き、各分野の専門医がよりレベルの高い治療を目指しています。志を同じくして、患者さんを苦しみから救う「チーム医療」を実践していくというのが当院の方針です。

当院では、まず治療前にCTを撮り、画像診断すると同時に口腔内全般、つまり歯ぐきや残存歯の状況を目で確かめ、触診でも状態を調べます。手術中は患者さんに頻繁に言葉をかけることで、リラックスできるような「声かけ治療」を実践しています。術後にもまたCTを撮り、インプラントの状態を確認します。このように徹底したプロセスを確実に実行することで、精度の高いインプラント治療を実現します。

清潔で明るい院内

患者との十分な対話の中で歯の大切さを語る

インプラント治療歴は21年になりますが、インプラントを安全・確実に使用するための講習会講師として、延べ千名以上の歯科医師にそのノウハウを伝えてきました。その中でも私がまず考えることは、今残存している歯をどのようにして守りながら治療を進めていくかということです。ただ「インプラントで元に戻ればいい」ということではなく、患者さん自身の歯とインプラントを調和させながら、長期間機能を維持させるということです。患者さん自身にもご自分の歯のことを考えていただきたいと思います。例えば歯周病でたくさん歯を失ってしまった患者さんに対しては「なぜ、こうなってしまったのか」そして「今、どう治療していきたいか」などの問いかけをしながら対話をします。患者さんとの意思の疎通をはかり、十分な説明を行った上で治療を開始します。

初診・上部構造装着後・装着された固定式ブリッジ

患者のQOLを一生守るインプラント治療のプロ

インプラントは“手術してしまえば終わり”という治療法ではありません。治療が終わったあと、メインテナンスのため定期的に来院していただきます。当院は患者さんの記録をずっと取りつづけています。20年後も30年後も問題なく生活できるように、QOL(生活の質)向上のお手伝いをしていきたいと考えているからです。

「噛む」ことは生きることと同じです。患者さんは歯を失って初めてそのことに気づきます。インプラントという「新しい命」を授かるのですから、これからの人生の中で噛める喜びを大切にしていってほしいと思います。

【取材/飛鳥漣】

藤関 雅嗣 (ふじせき まさつぐ)

博士(歯学)
1981年東京歯科大学卒業
同大学補綴学第三講座入局
1987年藤関歯科医院(浅草)開業
2006年神田インプラントセンター設立

日本補綴歯科学会専門医/指導医
日本顎咬合学会認定医
日本口腔インプラント学会認証医
日本歯周病学会会員

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