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特集記事: 2008年10月25日 [ 『新名医の最新治療2009』 2008年10月25日 掲載 ]

インフォームド・コンセントを重視し口腔内を全身の一部と捉えた歯科治療
岡部 俊一先生

【取材協力】

岡部歯科 院長

岡部 俊一(おかべ しゅんいち)

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歯科の二大疾患である虫歯と歯周病は細菌の感染を原因とするため、体の抵抗力など、全身との関わりが重要になる。そのため、岡部歯科の岡部俊一院長は包括的な歯科治療を行うとともに、インフォームド・コンセント(患者に正しい情報を伝え、治療に対する合意を得る)を重視している。

大学病院と同レベルの院内感染対策

「患者さんに負担のかからない治療を意識しています」と語る岡部院長。その一環として患者の安全に細心の注意を払うため、院内感染予防に力を入れている。歯科治療は、多くにおいて外科的な治療を行うため、出血を伴うことが多い。C型肝炎のような血液を媒介とする感染症もあるため、十分な注意が必要になる。

器具の滅菌においては、日本より厳しいヨーロッパの検査による高い基準を満たした機器を使用。さらに滅菌時刻や滅菌の内容なども記録する。「カルテに記録することで、患者さんに使用する器具の滅菌状況を管理しています」

機器だけでなく、歯を削るときや乾燥の際に当てるエアーの滅菌を最大限行うなど、院内でも完全な滅菌システムを構築し、人工歯根をあごの骨に埋め込むインプラント治療のような外科治療も、より安全な環境で行っている。

1.患者の要望に応えられるよう、岡部院長は多くの治療を高い水準で行えるよう努力しているという  2.位相差顕微鏡によって歯垢中の細菌を詳細に観察し、患者の口腔内を診断する

原因から治療する歯周内科治療

治療は、包括的な歯科治療ができるよう、口腔内科としての考え方で行うという。口腔内科は、口腔疾患を全身疾患の部分的な症状と考え、十分な診断に基づいた薬物療法を中心として、原因から治療するというもの。

実際の治療で、この考えが特に表れているのが歯周病治療だ。歯周病は細菌感染が原因であるため、細菌の種類や動きを観察できる位相差顕微鏡を用いた検査や理学的検査などにより口腔内の細菌などを確認。その後、感染状況に応じて薬剤を投与する。「治療により、歯ぐきからの出血や排膿が短期間で改善されます。また、細菌が減少する状況を患者さん自身も確認でき、安心して治療に臨めます」と利点を挙げる。

咬合器でかみ合わせを確認して入れ歯や詰め物などを作製

滅菌器はヨーロッパおよび日本の感染予防基準を満たした最新の機器を使用。すべての種類の機器を安全に滅菌できる

さまざまな歯科治療を質の高い水準で行う

歯周病治療以外にも一般的な歯科治療はすべて行っているという。「開業医はあらゆる分野の治療ができなければならないと考えています」。そのために院内スタッフの協力がとても大切と考えており、全員を国家資格を持って専門的な口腔ケアを行う歯科衛生士だけで固めた体制を取る。さらに、実際のあごの形を再現してかみ合わせを確認できる咬合器を多用し、患者に最適なかみ合わせの形成を心がけている。歯の詰め物や人工歯の適切な作製に加え、悪い歯並びを整える矯正治療でもかみ合わせを確認しての治療を丁寧に行う。

また矯正治療により、歯を失った後の空いた隙間に隣の歯が倒れこむなどの理由で歯の位置が悪くなった患者への治療も可能。部分的な矯正で歯を正しい位置に戻してから、失った歯の治療を行っている。

矯正治療で歯並びが整った後で、他の点も美しくしたいと考えるようになる患者も多いという。その要望に応えるため変色した歯を薬剤やレーザーで白くするホワイトニングも行っている。

1.虫歯に対しては根の治療まで行い、極力歯を残すよう努めている 2.リーゲルテレスコープの取り外した入れ歯部分(上)と実際に装着している様子(下)。入れ歯を固定するための留め金は、締めてしまえば外から見えることもない

インプラントと特殊義歯で失った歯を補う

歯は、失われると元に戻ることはないため、岡部院長はできるだけ歯を抜かずに済むよう心がけているが、治療の開始が遅れたなどの理由で歯を抜く場合も出てくる。その際においても、失った部分をインプラント治療と入れ歯で補うことができる。

インプラント治療に関しても豊富な経験を持ち、関節やかみ合わせの位置など、患者個々の口腔内の状態を考えて人工歯根に被せる人工歯を作製する。全身疾患を持つなど、外科治療が難しい患者もいるため、その状態などをしっかり確認し、手術を行えるか考慮した上で治療に入るという。

インプラント治療の行えない患者でも、リーゲルテレスコープというはめ込み式の入れ歯を使用することでかみ合わせの回復を図る。これは天然の歯に近い見た目と安定感を実現したもので、一般的に使用される入れ歯に比べ、食べものが入れ歯と歯ぐきの間に入って痛みを感じるようなことがない上、残った歯に固定されることで自分の歯と同じ感覚でしっかりかむことができるなどの利点を持つ。そのため、この入れ歯による治療を求めて遠方からも患者が来院しているという。

1.医院全体で感染予防のシステムを構築し、患者が安心して治療を受けられるように配慮している 2.インプラントを埋め込む手術は、完全に滅菌した状態で行っている  3.歯並びの悪い患者には矯正治療も行っている

口腔内の治療にとどまらない全身的な治療を

口腔内の治療だけでなく、口腔と全身の関わりを重視し、生活習慣の指導や歯科疾患に効能のある漢方薬の処方も行う。「虫歯と歯周病は食事や歯磨きだけでなく、生活習慣全般とも関係があるため、体の免疫力を高めることが効果的です」。そのためにもインフォームド・コンセントを重視し、患者との対話を積極的に進めて状態の把握と要望の確認に努めている。同時に、全身の問題に関しても相談に乗り、歯科疾患以外の問題で悩んでいる患者に適切な病院を紹介することもある。

「患者さんの要望に応えられるよう、質の高い歯科治療を目指しています」と語る岡部院長。その時代その時代で常に最良の治療を行えるよう、スタッフとともに日々研鑽を重ねている。

【取材/鈴木健太】

院内

岡部 俊一(おかべ しゅんいち)

1981年に同院を開業。
日本歯科麻酔学会認定医
日本顎咬合学会認定医
日本歯内療法学会認定医
日本口腔感染症学会院内感染予防対策認定医
日本医療・環境オゾン研究会会員
国際歯周内科学研究会指導医
神奈川歯科大学麻酔生体管理学講座非常勤講師
鶴見大学歯学部歯科麻酔学教室非常勤講師
日本口腔感染症学会評議員
国際歯周内科学研究会専務理事など。
現在、「アンチエイジングとしてのサプリメントと漢方薬の関係」、「オゾンの医科領域への応用」について研究している

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