治療と検査の最新医療情報トップページ 高周波カテーテルアブレーション 美容医療の現在2009 バックナンバーはこちらから

特集記事: 2008年10月25日 [ 『新名医の最新治療2009』 2008年10月25日 掲載 ]

PDT(光線力学的療法)
***

加齢により黄斑(おうはん)に障害が起きる

加齢黄斑変性症疾患が増加している。中途失明の原因で上位を占める目の病気の一つで、特に50代以上の人に要注意である。この病気は、加齢にともない眼底の網膜の中心にある黄斑に障害が起きる。黄斑は物体を鮮明に感じることのできる部分であるため、「視野の中央部が暗く見える」「ものがよく見えない」「線がゆがむ」などの症状が現れる。病巣が黄斑に限られていれば、見えない部分は中心部だけだが、網膜下で大きな出血が起これば見えにくい範囲はさらに広がる。

加齢黄斑変性症疾患には、「滲出(しんしゅつ)型」と「萎縮(いしゅく)型」がある。滲出型は、網膜に 栄養を送っている脈絡膜から新生血管が生じ、網膜面に進展する。新生血管は脆弱(ぜいじゃく)であるため出血したり滲出物がたまったりして、黄斑部に機能障害をきたす。萎縮型は、加齢にともない黄斑部が変性を起こし、変性の範囲により急激な視力低下となる。日本人に多いといわれるのが滲出型で、進行が早く数カ月で視力が落ちてしまうため、早期発見・早期治療が望ましい。

レーザーで新生血管を閉塞

治療法で注目されているのが、光に反応する薬剤を体内に注射し、それが新生血管に到達したときにレーザーを照射するPDT(光線力学的療法)だ。弱いレーザーによって薬剤が活性化され、新生血管を閉塞する。網膜の中央部のくぼみに新生血管がある場合にも治療が可能で、発熱しにくいレーザーを用いるため、網膜への影響がほとんどなく、再発しても繰り返し治療ができる。約3カ月ごとに検査を行い、必要に応じて再度実施するという継続的治療法であ る。

PDT治療には高い技術と薬の副作用などに関する知識が必要となる。このため治療を行うことができるのは、網膜の生理や疾患に精通している日本眼科会認定の眼科専門医で、日本網膜硝子体学会または日本眼循環学会の会員であり、眼科PDT研究会主催の講習会を受講し、試験に合格して認定証を与えられた医師のみとなっている。大切な目を守るためにも、PDTに実績をもつ専門医に診てもらうことをおすすめする。

【文/秋山 晴康】

バックナンバーはこちら(医療新聞社サイトへ)

このコーナーの運営は、医療情報サイト「治療と検査の最新医療情報:全国病院・医院選び」(http://www.jmnn.jp)を運営する株式会社医療新聞社が行っています。

朝日新聞社は、このコーナーの運営、情報提供の内容、並びにこのコーナーの利用を通じて行われたお客様と各病医院の情報提供については、一切責任を負いません。

「治療と検査の最新医療情報:全国病院・医院選び」の各コーナーでは、株式会社医療新聞社が情報提供した医療機関情報を掲載しています。

株式会社医療新聞社は、サイト運営者として信頼性の高い情報を提供するよう努めていますが、各医療情報の内容について、保証するものではありません。本サイトご利用に際しては、利用者の皆様ご自身が、本サイト及び本サイトにおいて提供される情報やサービスのそれぞれの有用性等を判断し、ご自身の責任でご利用下さい。

「治療と検査の最新医療情報:全国病院・医院選び」の運営についての各種お問い合わせは、下記までお願いします。

株式会社医療新聞社
TEL 03-5337-2551