より患者に低侵襲を実現
不整脈には、脈が早くなる頻脈性不整脈と、脈が遅くなる徐脈性不整脈があります。頻脈性不整脈に対する治療は薬物(抗不整脈薬)による治療が中心でしたが、効果に限界があったり、重篤な副作用が出たりしました。そうした中、近年高周波カテーテルアブレーションなどの非薬物治療が開発・導入され、わが国の治療法は画期的に変化しました。
高周波カテーテルアブレーションとは、大腿静脈や上腕静脈を介して特殊なカテーテルを心房ないし心室の目的とする場所に入れ、カテーテルの先端についている電極から背中に置かれた対極板に高周波通電を行い、不整脈の発生源となる心筋組織を焼いてしまう方法です。
その心筋は壊死に陥り、二度と不整脈発作は起こらなくなる根治的な治療法です。これまで、薬が無効で治療の困難な不整脈に対して、手術(開胸・開心術)で不整脈の発生源を切開ないし切除を行ってきました。しかし、その多くはカテーテルアブレーションによって根治が可能になり、手術に比べて患者さんへの負担が大幅に軽減されました。
カテーテルアブレーションは、日本では1994年から保険適応となり、現在WPW症候群、発作性上室頻拍、心房粗動(通常型)、心室頻拍、心室期外収縮、心房細動などの頻脈性不整脈の治療に行われています。
笠貫 宏(かさぬき ひろし)
日本不整脈学会 副会頭
1967年 千葉大学医学部卒業。
1970年 東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所循環器内科入局。
1988年 東京女子医科大学循環器内科学講座講師。
1992年 東京女子医科大学循環器内科学講座助教授。
1997~2008年3月 東京女子医科大学循環器内科学講座主任教授。
2008年4月 東京女子医科大学名誉教授。早稲田大学理工学術院教授。
~ 現在に至る








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