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特集記事: 2008年10月25日 [ 『新名医の最新治療2009』 2008年10月25日 掲載 ]

回復期リハビリテーション
宮井 一郎先生

【特別寄稿】

全国回復期リハビリテーション病棟
連絡協議会 副会長

特定医療法人大道会
森之宮病院 院長代理

宮井 一郎(みやい いちろう)

***

脳卒中や大腿(だいたい)骨頸部(けいぶ)骨折などの疾患により、日常生活動作に障害を生じた患者に対する入院リハビリテーション(リハ)医療の中心をなすのが、回復期リハ病棟である。同病棟では急性期の医学的に不安定な状態を脱した患者に対して、日常生活動作の改善と社会復帰を目指すための体制が求められている。すなわち専門スタッフの配置、チーム医療推進、集中リハである。専任医師1名、理学療法士2名、作業療法士1名以上の常勤配置、看護師15対1、看護補助者30対1以上、夜勤は2名以上が要件となる。リハ総合実施計画書という書類を毎月作成し、患者に説明し同意を得るという、患者参加型の過程が義務づけられている。言語聴覚士や医療ソーシャルワーカーは必須ではないが配置している病院が多く、患者の社会復帰や社会資源利用に貢献している。

回復期リハ病棟に入院するためには、発症後2カ月以内に急性期病院から転院ないしは転棟する必要がある。入院期間には上限があり、脳卒中では通常150日となっている。現実的な入院期間は平均3カ月弱である。リハは1日3時間まで集中的に行える。最近は土日祝日にもリハを提供する病院も多い。全国回復期リハ病棟連絡協議会の調査では2008年4月時点で、全国4万3617床、813病院、972病棟、人口10万人あたり34床に増加した。これらの病院は、同協議会のホームページ(http://www.rehabili.jp/)で調べることができる。

よい回復期リハ病棟を選ぶ第一のポイントは、セラピストの数が多く、患者1人あたりに十分なリハを提供していることである。休日も休まずリハが提供されることも重要である。看護師の配置も同様に多いほうが十分なリハ看護を受けることができる。脳卒中の場合、言語や摂食嚥下の問題にも対応できる言語聴覚士の配置が望ましい。退院後の生活を支援する社会資源や制度について相談できるソーシャルワーカーの配置が助けになる。リハ専門医や神経内科、整形外科の専門医など原疾患に関連した領域の専門医が勤務していることや、ホームページなどでリハ治療成績や自宅復帰率を公開していることもチェックしたいポイントである。

宮井 一郎(みやい いちろう)

特定医療法人大道会 森之宮病院 院長代理

全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会 副会長

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