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特集記事: 2008年10月25日 [ 『新名医の最新治療2009』 2008年10月25日 掲載 ]

早めのうつ病治療
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うつ病の症状はさまざま 軽症のうつ病患者が増加中

うつ病とは、なんらかの原因で気分が落ち込み、憂うつ感や無気力な状態が長期間続き、日常生活に支障をきたすようになる病気である。物事に興味がわかない、意欲や気力の低下、絶望感などが典型的な症状だが、精神面だけでなく、肉体面にも不調が起こり、不眠、拒食、極度の倦怠感、体の痛みなどの症状が出てくる。程度や経過は人によって違うが、こうした症状が2週間以上続くようなら、精神科、あるいは心療内科を受診したほうがよい。

うつ病は軽症、中等症、重症の3段階に分けられる。最近では軽いうつ、いわゆる軽症うつ病に悩む人たちがとくに増えている。うつに関する知識や理解はかなり広まってきたとはいえ、軽症うつ病の人は、一見病気とは思われないので、「怠けている」などと誤解されやすい。また、まじめで責任感が強い人ほどうつを発症しやすいため、その性格が災いし、実際に症状が出ていても我慢してしまうことが多い。適切な治療を受けないで放置すると、重症に移行しやすい。うつは心の不調よりも、不眠、食欲不振など、体の不調のほうが気づきやすい。自分の体の声に耳を傾け、早期に発見し、治療を受けることが望ましい。

うつ病治療の基本は3つ 休養、抗うつ剤、周囲のサポート

うつ病治療の基本は、十分な心の休養と薬物療法、家族や周囲のサポートの3つが重要になる。心の休養とは簡単にいえば「がんばらない」ことだ。やりたくないことはやらずに、やりたいことだけをやればよい。薬物療法は、抗うつ剤の服用が主になる。現在では、脳の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの不足により、うつ病が発症すると考えられている。セロトニンは心の不安を和らげ、ノルアドレナリンは心を元気にさせる作用がある。これらを抗うつ剤で補うことにより、脳の活動を活発にしていく。人からサポートを受けるときは、「申し訳ない」とマイナスの気持ちを持たず、「ありがたい」と素直に甘える気持ちを持つことが大切だ。この3つの基本を実行していれば、うつ病の改善が期待できる。焦らず、気負わずがポイントだ。

【文/飛鳥漣】

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