肉体的・精神的に患者の負担が軽くなる
日帰り手術の一番の特長は、体に負担の少ない「低侵襲治療」といえる。手術に伴う拘束時間が短いため、仕事を休めない人、家を空けられない人、できれば入院したくない人にとっては魅力的だ。また、手術当日に帰宅できれば入院費が不要になり、医療費も節約できる。今回は、日帰り手術の例として、花粉症(耳鼻咽喉科)、鼓膜穿孔(耳鼻科)、皮膚・皮下腫瘍(外科)、大腸ポリープ(消化器外科)、内痔核(外科・肛門科)を取り上げる。
耳鼻咽喉科
■花粉症花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が原因で起こる季節性アレルギー性鼻炎を指す。鼻粘膜焼灼術などが一般的で、レーザーを用いて、鼻粘膜表面を焼き、凝固させ、花粉に対する反応性を弱くする。
■鼓膜穿孔慢性化した中耳炎や外傷により、鼓膜が破れることがある。自分の耳の後ろの皮下結合組織を移植する、鼓膜形成術で穿孔(破れた穴)を閉じる。
外科
■皮膚・皮下腫瘍上腕や背中の皮下脂肪間に発生する良性腫瘍の一つ。まれに悪性化することもあるため、腫れたり痛みが出たら摘出手術を行う。皮膚皮下腫瘍摘出術が一般的だ。
■大腸ポリープ大腸の粘膜の表面にできる隆起した病変で、内視鏡下による切除術「ポリペクトミー」などが主な治療法になる。ポリペクトミーは、内視鏡の先端から高周波スネアというワイヤーを出し、それを病変の根元にかけ、高熱でポリープを切除しながら血管を焼灼して止血する。
■内痔核痔核(いぼ痔)は、直腸肛門周辺の血行不良などによって、静脈の密集している部分がいぼのように膨らんだものだ。直腸の内側にできたものを内痔核という。いぼ痔に極細の針で薬を注入し、イボが出てこなくなる大きさまで小さくするジオン注射治療法や、手術であれば超音波メスやレーザーなどを使用する。
【文/飛鳥漣】









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