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特集記事: 2009年2月12日 [ 『いい病院 2009』 2009年2月12日 掲載 ]

新薬登場で飛躍する関節リウマチ治療 抗サイトカイン療法の実力
西岡 久寿樹

【特別寄稿】

聖マリアンナ医科大学
難病治療研究センター長

西岡 久寿樹 (にしおか くすき)

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炎症や骨破壊に直接作用する薬剤

関節のつらい痛みや腫れに悩まされる関節リウマチ。進行すると、関節の変形にも苦しめられる厄介な病気です。しかし従来の薬物療法では、病気の進行を遅らせる防御的な治療しかできませんでした。

そうした中、最近の研究により、サイトカインの中でもTNFと称されるタンパク質が、関節リウマチの炎症や骨破壊に直接関わっていることが明らかにされました。このTNFの役割に注目して、インフリキシマブ、エタネルセプトという2種類の薬剤がここ10年近くの間に欧米で相次いで関節リウマチの患者さんに対して用いられるようになってきました。これが抗サイトカイン療法です。日本でもようやくここ数年でこの2つの薬剤の使用が承認され、多くの患者さんに福音をもたらしています。さらに昨年、トリシズマブという新しい生物学的製剤が認可され、優れた効果を確認しています。現在、抗サイトカイン療法は、メソトレキサートという抗リウマチ剤との併用療法がその基本をなしています。

私たちの経験では、抗サイトカイン療法は特に発症後2年以内の患者さんに非常に有効で、やはり優れた効果があると実感しています。関節リウマチの治療は著しく進歩していますが、今後より安全性の高い、なおかつ患者さんに負担をかけないリウマチ診療の構築も急務でしょう。

西岡 久寿樹(にしおか くすき)

聖マリアンナ医科大学
難病治療研究センター長

1968年、三重大学医学部卒業。
カリフォルニア大学サンディエゴ校リウマチ科研究員などを経て、
91年から聖マリアンナ医科大学教授。
99年から現職を兼任

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