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特集記事: 2009年2月17日 [ 週刊朝日 2009年2月27日号 掲載 ]

がまんせずに早めの受診を 慢性頭痛治療
平田 幸一

【特別寄稿】

獨協医科大学 神経内科 教授

平田 幸一 (ひらた こういち)

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専門の医師による適切な診断と治療が重要

頭痛という病気は経験したことがない人がいないくらいありふれたものですから、これは病気の仲間に入らないと考えていらっしゃる方も多いと思います。しかし、「頭痛もち」といわれる慢性頭痛の患者さんだけで人口の40%近いというデータもあります。慢性頭痛は、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の大きく3つに分けられます。

患者さんは、男性より女性に多く、若年女性の片頭痛罹患率は男性の3倍以上です。しかも女性の片頭痛は男性のそれに比べ重症なことが多くなっています。つらい症状は、QOL(生活の質)を大きく阻害します。頭痛患者の7.5%が頭痛のために仕事を休んだことがあること、頭痛患者の11.6%とくに片頭痛患者の27.5%が仕事あるいは学校を休んだことがあると報告がありました。

北里大学医学部坂井文彦教授らによると、わが国では、慢性頭痛の患者さんのなかで合計84%が片頭痛患者で、このなかで、74%が片頭痛によって日常生活に多大な障害を受けていること、これにより安静を余儀なくされ生活に重大な影響を受けている数は34%もあったというものでした。また、発作のないときでも、健常者に比べて片頭痛患者のQOLは有意に低下していることが知られているのです。さらに、患者家族にも、社会生活にも影響があって、頭痛による欠勤は男性で1年に0.8~3.8日、女性で1.1~8.3日と女性に多いとの報告がありました。

このように、片頭痛患者のQOLは健常者に比べて有意に低下していることがわかります。そのため、専門医による適切な診断と治療が大変重要です。

※ データ出典:Sakai F , Igarashi H. Cephalalgia 17:15-22, 1997

平田 幸一(ひらた こういち)

獨協医科大学 神経内科 教授

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