青年海外協力隊に参加し、その経験を現在の仕事・活動に活かしている協力隊OB/OGをパネリストに迎えたトークイベントが桜の咲き始めた都内で開かれました。伊藤隆文JICA青年海外協力隊事務局長の主催者あいさつの後、基調講演では26年間に渡りユニセフ親善大使として開発途上国の現状を見てきた黒柳徹子さんが登場。パネルトークでは、OB/OGの活動中のエピソードや、協力隊の経験が帰国後にどう活きているのか、そして世界も、自分も、変える海外ボランティアの意義について議論しました。

途上国での経験は、その後の人生を大きく変えると思います。

私が初めてお会いした青年海外協力隊の方々は、ユニセフの活動をはじめた最初のタンザニアで、まだ若い7人の男性でした。隊員同士の連絡の手段がないので週に1度集っているというホテルのロビーのような場所でした。皆さん離れた地域でひとりひとり活動しているとのことで、「寂しくないですか?」と尋ねると、「スワヒリ語で挨拶できるようになって、現地の人、子どもたちも仲良くしてくれ寂しくないです!」という元気な答えが返ってきたことを覚えています。それ以来、様々な国でユニセフの活動をしてきましたが、いろいろな国で協力隊の方と出会っています・・・

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佐藤 今この時も2500人もの隊員が途上国で活動していますが、そのひとりひとりにストーリーがあります。今回は、帰国後、活動経験を活かし活躍している3人にお話しを伺い、協力隊を目指す方の参考になればと思います。まず協力隊に参加する以前に、不安に思っていた点などをお聞かせください。
南澤 私は、社会科の教師ですが、協力隊では日本語教師として応募しました。5年間で6回受験してようやく合格。当時は何が不足しているのかと考え、日本語教師の通信教育を受けました。また、外国語を学ぶという意味では、日本人が英語を学ぶのと同じだと思い、英語の先生から教え方を学び不安を克服しました・・・

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現在は「グローバル化」が急速に進み、あらゆる国のあらゆる人が、様々な国々や人々の影響を大きく受ける時代です。相互に依存し共存している世界において、開発協力は単なるチャリティーではなく、共に生きていく上での共通の任務であると考えています。
JICAでは、青年海外協力隊やシニア海外ボランティア等、国際協力の志を持った人々を開発途上国に派遣し、彼らの活動を支援しています。参加されたボランティアは、途上国の人々とともに生活し、彼らと同じ言葉を話し、異なる文化・習慣に溶け込みながら、草の根レベルで途上国が抱える課題の解決にチャレンジしています。
途上国の人々や社会に貢献すると同時に、彼ら自身も広い世界観と問題意識、逞しい精神力、高度なコミュニケーション能力を身に付けます。海外から日本社会を見直すことによって日本の良さを再発見し、日本を元気にするヒントをつかんでいます。
世界の課題に目を向け、それに果敢にチャレンジする人々の志と決意が、今後の日本の原動力になることを切に願っています。

春募集 青年海外協力隊 シニア海外ボランティア

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