質問:カブドットコム証券とはどのような会社なのですか。
臼田:良い意味でベンチャー企業のイメージもありますが、UFJ銀行や伊藤忠商事などの皆さんよくご存じの企業が出資している証券会社です。UFJグループのネット証券と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
質問:ネット証券というと、手数料の安さ、取引のしやすさというイメージがあるのですが、カブドットコム証券は他のネット証券と比べて、どのような点が違うのですか。
臼田:「リスク管理追求型サービス」で、お客様をサポートすることです。究極はすべてのお客様に儲けてもらいたい。街中の証券会社では営業マンが推奨銘柄を紹介したり情報やアドバイスを提供することが中心ですが、そういうもので多くのお客様の成績をアップさせるというのは限界があると思います。一方で、多くのお客様にご活用戴けるリスク管理機能やサービスなら、すべてのお客様のお役に立てるはずです。この「バーチャル営業マン」とも言える独自に開発したシステムが他社とは違う点でしょうか。当社はシステムを独自開発しているため、リスク管理を徹底的に追求するシステムを他社に先駆けて導入することができるのです。カブドットコム証券では、損を抑えて利益を伸ばすための「リスク管理追求型サービス」をコンセプトにしています。
質問:具体的にはどんなリスク管理サービスがあるんですか。
臼田:逆指値をはじめとする条件注文があります。例えば、損切り価格をあらかじめ設定できます。普通の指値ですと、売るときに今の値段よりも上の値段で指値をする。反対に、今の値段より下がってきたところで売るというのが逆指値なんです。これは海外では当たり前の発注方式なのですが、これまで日本の株式市場では逆指値は禁止されているというか、誰もやろうとしませんでした。そこで私達が関係各所に粘り強くお話しして、2000年6月、日本の株式市場に逆指値をはじめて実現させました。未だに他の証券会社ではできませんが、当社ではそこからさらに続々と進化してますので、プロの機関投資家にも負けない条件注文が行えますよ。
質問:まさにコロンブスの卵、日本初とは驚きですね。かなりの設備投資が必要だったのではありませんか。
臼田:やる気があっても技術力がない場合はお金をかけるしかないですね。当社には技術力がありますから、そんなにお金をかけずに自社開発をしてオリジナリティーを出し、より便利にしていくことができます。社員の半分近くはシステム部門ですし、システム以外でもシステムの資格を持っている人間が沢山います。証券会社というよりIT会社のようですね。実際、社団法人日本オフィスオートメーション協会から、平成14年度
「ITマネジメント賞」 をいただきました。他にも、システムに支えられたコールセンターは「ベスト・コール・センター・オブ・ザ・イヤー2003」を受賞し、財団法人日本電信電話ユーザ協会からは、平成14年度「業種別企業電話応対コンテスト」金融部門「優秀賞」を獲得しています。
質問:実際に利用している人の反応はどうなんですか。
臼田:おかげさまで「リスク管理といえばカブドットコム」というイメージがかなり定着してきました。信用取引での建て玉の損益状況を表す「信用取引評価率」で、当社のお客様全体の成績が市場平均と比べて継続的に良いというのが、何よりその効果を表していると思います。
質問:これからの予定を教えてください。
臼田:すでに順次行っているのですが、お客様やご注文の増加に対応して大規模な設備増強を行います。かなりの金額を先行投資して、より快適で安定したサービスの提供を目指します。サービス面では、最新のトレーディング・ツール「kabuマシーン
TM」が登場してきます。他にも続々と新しいサービスやアイデアを出していきますので、時々ホームページを覗きに来てください(笑)。
質問:個人投資家の投資環境がどんどん良くなって行きますね。ところで今後、証券業界の競争はますます激しくなっていくと思いますが、カブドットコム証券ではどのような方向で、今後、他社との差別化を図っていくつもりなのでしょうか。
臼田:携帯電話をはじめとした新しいチャネルをフル活用できるのはカブドットコム証券の強みですし、UFJグループや伊藤忠商事の持つチャネルを活用するという選択肢もあります。どのような社会の変化にもフレキシブルに対応していくつもりです。あとはやっぱりカブドットコム証券ですから株(笑)。株を中心にリスク管理を追求したサービスをコツコツと深めていきたいと思っています。生い立ちからして他とは違う面が多々あるので、普通に株のサービスをやっていても自然と差別化はできると思います。たとえば、投資家のためを考えた手数料体系というのも当社だからこその発想です。普通は、ただ安くすればいいとか安く見えればいいと考えるぐらいですからね。
質問:最後に、新証券税制の対応を教えてください。
臼田:当社では、お客様ご自身で簡単に確定申告していただけるよう、「Microsoft
Money 2004(以下Money)」と「確定申告帳票作成ソフト」を連携させ、確定申告帳票作成ソフトで確定申告書を簡単に作成する事を可能としています。当社のホームページからは、ボタン1つでお取引や入出金の明細をMoneyにダウンロードして確定申告書をお作りいただくわけです。確定申告がはじめてのお客様でも簡単に確定申告可能ですから、この機能はぜひお試しいただきたいですね。
独自の技術を用いた日本初の逆指値システムとスキルの高い社員、リスク管理に重きを置いた新サービスを次々と打ち出すところに躍進の要因がありそうですね。本日はどうもありがとうございました。
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