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マンションナビ

マンションナビは2010年3月31日をもって終了させていただきました。
マンション購入ガイド

マンション購入ガイド

マンション購入のポイントや住宅ローン、設備に関して解説します。
賢いマンション購入のためのノウハウとアイデアをご紹介。

第4回いつ購入するのか?1 「自分のモノサシ」

昨年末にご相談を受けた東京都在住のお客様のお話……。

そのお客様は、いよいよある2つのマンションのどちらかに決めようという最終段階となっていました。そこで、マンションの資産価値や住宅ローンの組み方や返済額のチェックなど、ファイナンシャルプランナーの意見を聞いて最終判断をしようと考え、検討マンションのモデルルームでFP相談会を行っていた私のところへご相談にいらっしゃいました。

大変、頭の良い方でご自身でもかなり情報収集・分析をされていて、私のアドバイスも自分なりに一生懸命消化されたのでしょう。どちらのマンションにするか、ほぼ心積もりが決まったようでした。

ちなみに……1つのマンションは駅徒歩10分ほどに立地する大規模マンションで、大規模マンションならではの仕様設備が充実。周辺には大型商業施設も存在し、広い公園が隣接。もう1つのマンションはターミナル駅から徒歩15分くらいの閑静な住宅街に立地する小規模マンション。プランや仕様設備に工夫が見られ、駅周辺にはターミナル駅ならではのデパートなどの大型商業施設が多く存在。価格はどちらもほぼ同じくらいで、住宅ローンの返済額も無理なく支払える範囲でした。

後日談……みなさんはそのお客様がどちらのマンションに決められたと思いますか?

答えは「買わなかった」です。

なぜ? どちらにするか、心積もりが決まっていたのに、このお客様は買わなかったのだと思いますか?

このお客様がマンションを検討されていた時期は、まだ記憶に新しい「耐震強度偽造問題」が明るみにでて大騒ぎになっていた時……。

このお客様は、東北在住のご両親に「このマンションを買おうと思うのだけどどう思う?」と相談されたそうです。ご両親は耐震強度偽造問題の連日の報道で「マンション=危険」という意識があったためか?「今マンションを買うのは、やめなさい!」、「そんなに慌てて買わなくてもいいでしょ?」と答えたそうです。

これは、ある意味当たり前の回答でしょう。本人たちはじっくりと時間をかけて様々なモデルルームに足を運び、物件を見定めていますが、ご両親は「買ってもいいか、どうか」と問われた以上、パンフレットと本人たちの話という少ない情報で、しかも土地勘のない東京の地のマンションについて判断せざるを得ないわけです。

確かに、いざマンション購入となると「本当にこのマンションでいいのだろうか?」と不安になり、身近な第3者の意見を求めたいと思う方が多いでしょう。実際に、マンションの販売に携わっていたときも、「両親に相談したいから」とおっしゃる方はたくさんいらっしゃいました。ただ、それは、あくまで第3者の意見であり、第3者のモノサシであるということを忘れてはいけません。

そのマンションにはみなさんご家族が住むのであり、他の誰かが住むのではありませんし、ましてや住宅ローンの返済を他の誰かが代わってくれるのでもありませんよね。

しっかり自分のモノサシで「本当にこのマンションでいいのだろうか?」という判断ができるように、しっかり自分のモノサシを作っておく必要があるでしょう。

佐藤益弘佐藤益弘(サトウヨシヒロ)
東洋精糖(株)の不動産部門にてマンション開発・販売統括・管理支援などの主任を務める中、FP資格を取得。2000年8月より独立系FPとして独立。蟒擦泙い畔欷韻隼饂佐浜、(株)ユナイテッドファイナンシャルプランナーズ゙、オフィス秀梨&コンサルティングネットワークス(株)という3つの独立系FP会社設立に参画する。現在、顧客サイドに立ったシンの独立系FPのネットワーク確立のため、カスタマーソリューションセンター(株)提携ファイナンシャルプランナー、螢┘スバリュー専務取締役として活動中。