マンション購入のポイントや住宅ローン、設備に関して解説します。
賢いマンション購入のためのノウハウとアイデアをご紹介。
住まいは、そこに住む人を語ると言いますが、せっかく購入するのですから、ちょっとばかり背伸びをしてみたくなりますね。それでいいのかもしれません。住まいが、人の暮らしをより良く変える、ということもまた真なりです。
新築分譲マンションを手に入れる喜びとは、そこに住む自分を誇れるような美しい外観デザイン、暮らしやすい設計、機能的な設備による便利な生活を手に入れる喜び、かもしれません。
不動産の情報サイトや新聞の折込チラシに描かれたマンションの美しいパースを見ながら、そこに住む自分自身、自分の家族を思い浮かべると、誇らしい気持ちになってくるものです。
マンションの外観デザインや敷地の共有部分、エントランス、建物内の共有スペース、住戸の間取りの「設計デザイン」を注意深く見てみると、そこには暮らしをより良くするための工夫がたくさんあることに気づきます。よく考えられ工夫されたカタチには、自ずと美しく整った感じがします。
住む人の行動や動線を考え無駄を削ぎ落したシャープさ、あるいは訪れる人をもてなし住む人にほっと一息つける心地よさをもたらす優雅さや上品さ、伸びやかさや広がりによって開放感をもたらすゆとりの空間部分、光や風、植栽といった自然要素を取り入れるための仕掛けとも言える演出。それらは、マンションという都市機能の中でどのように暮らすべきかという、洗練された生活スタイルの提案でもあるのです。
そういう視点で、マンションが「考えられた美しい設計デザイン」であるかどうか、と見てみてはどうでしょう。その美しさは、知恵と工夫から生み出されたものでしょうか。さらに作り手が提案する、そのマンションでの洗練された暮らし方が見えてくるなら、そのマンションは、あなたが共に人生を過ごせるマンションかもしれません。
地域に好感をもって迎えてもらうことは、長くその街で暮らすには重要視したいことです。「あのマンションですね」と、地域の方に覚えていただけるようなマンションは、名刺代わりにもなるはず。その物件が、周囲の街の中でどのような存在感を持つか、街で好感をもたれるような物件かという点は、チェックしたいことです。
強引な開発や建築をしていないかどうか、周辺の緑地や宅地に悪影響がないかどうかは、建設中の現場に足を運んだり、役場で周辺の都市計画や開発に関する資料を見せてもらうなどして、確認しておきましょう。
しかし多くの場合、都市的な外観を持つマンションには、地域を都市的に変えて行ったり、街を美しくする効果があるものです。
美しい外観デザインやエントランスは、街の風景の一部になります。高層マンションの場合、その街のランドマークとして愛される存在になることも。敷地設計が、周囲に与える影響も少なくありません。例えば道路からセットバックして作られた「提供公園」には、ご近所の子供たちも遊びに来ることでしょう。隣接する道路面に施された豊かな植栽は、近隣に暮らす方や、道路を歩く人にほほえましく感じられるものです。
街に協調する気使いをもった設計デザインのマンションに暮らせば、地域社会でのお付き合いもスムーズになるに違いありません。
外からも内でも、“美しく見える”ように暮らすことが、マンションライフには求められます。集合住宅であるマンションには「専有」と「共有」という2つの空間があり、そのどちらにも、使い方のルールやマナーがあります。
マンションは一戸建てと異なり、自由に使えるのは住戸の「専有部分」だけです。住戸に門扉がある場合も、門扉と玄関扉の間は共有部分。バルコニーは共有部分で、そこには、見えるように物を置きっぱなしにすることはマナー違反。バルコニーに外から見えるように洗濯物やお布団を干すなどもマナー違反です。ですから、持ち物や洗濯物は、住戸内で納めるように暮らさなければならないのです。
住戸の空間も限られており、給排水のパイプスペースは動かすことができないため、自在にリフォームするわけにはいきません。限られた空間で、整理整頓をしながら綺麗に暮らすことが必要になります。
住戸に設置された収納スペースに入りきらない持ち物や、余計な家具はできるだけ捨てる。つまり、無駄な物は持たない、とっておかない生活にするということです。「物がもったいない」生活は、都市生活には、むしろ「空間がもったいない」と心得ましょう。
マンション購入の際には、あらかじめ持っている持ち物のリスト作りをすると良いでしょう。家具は全て3サイズ(高さ・幅・奥行き)を計ってリストアップし、居室に納まるかどうかをリアルに判断します。つまり、マンションに合わせて持ち物をセーブするか、あるいは余裕を持って持ち物を入れられるマンションを選ぶか、ということになります。
もしも持ち物が多いのなら、一部屋を思い切って収納だけに利用するという暮らし方もあります。夫婦や単身者は、2DK、2LDKなら可能。家族世帯でも、子供が一人なら、3LDKの一部屋を収納部屋にできますね。
マンションで暮らすにあたって、「美しさ」に視点を置いて、暮らし方を整えようとしていくと、自然と、無駄を省く、空間を大切にしてゆとりを持つ、といった暮らし方になってくるものです。
都市生活とは、周囲と協調し、自らを律しながらも、ゆとりをもって暮らすという、洗練された生活スタイルなのではないでしょうか。そうした生活スタイルを支えてくれる、設計デザインや機能を持っているマンションに住むことこそが、生活のクラスアップをするということなのです。
神ひとみ(ジン ヒトミ)