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マンション購入ガイド

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マンション購入のポイントや住宅ローン、設備に関して解説します。
賢いマンション購入のためのノウハウとアイデアをご紹介。

第10回モデルルームに行こう

実際の部屋をほぼ忠実に再現し、プレハブ建物の内部や実際の建物の一部(一室)につくられているモデルルーム。最近では「マンションギャラリー」と呼ばれていることもあります。

そこでは、わかりにくい設計や設備、建物構造が確認できる資料が入手できますし、理解できるまで担当者に聞くことができます。またコーディネートのお手本になるような素敵なインテリアも見応えがあります。

モデルルームが作られている理由
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大手ディベロッパーの分譲マンションの多くは建築中に販売することが多く、実際の建物や住戸を見ることができません。住戸内だけでも実際とほぼ同じものを見ていただきながら、そのマンションについて理解をしていただくために、モデルルームは作られています。

モデルルームにはもう一つの大きな役割があります。お客様に最もアピールしたい設計の住戸を見せ、そのマンションを購入したい(欲しい)という気持になっていただく、という役割です。つまり、モデルルームそのものが「広告」なのです。

広告からは、先進かつ流行の情報を得る、というメリットもあります。実はマンションのモデルルームには、プロのインテリアスタイルや、話題の先進設備が満載。美しいテーブルコーディネートも刺激的で勉強になります。案内してくれる販売担当者など気にせず、モデルルーム見学を楽しみましょう。

モデルルームで確認できること

モデルルーム住戸は一つか二つしか作られていません。マンションは、住戸ごとに広さや間取りが異なりますので、モデルルームでは、水回りや収納や開口部等の設備、クロスやフローリング等の仕様、天井や開口部や廊下幅等のサイズを参考にする、ということです。ただし、天井の高さは階によって異なることもありますし、廊下幅は住戸によって異なることもありますので、確認が必要です。

モデルルームでは、販売担当者から説明を聞いたり資料をもらうことができます。そのマンションの「パンフレット」「図面集」「価格表」の他、提携ローンのご案内、ローン返済シミュレーション資料、現地周辺の環境資料、事業主や販売会社のご案内資料などが置かれています。それらは、販売センターで出迎えてくれる担当者に言って、用意されているならばもらうようにしましょう。

販売契約をするモデルルームには大抵、「設計図書」と言う、そのマンションの全ての設計図面が置かれています。(稀に、販売会社の事務所に置かれていることもあります。)お客様にマンションの説明をし、ご理解いただくために、「設計図書」を置くことと、要求があれば必ず見せることが、法律によって販売会社に義務づけられているのです。

一般の方がもらえる印刷された「図面集」に描かれている図面は、実際の設計図を忠実に「トレース(綺麗に清書したもの)」ではあるのですが、「建物平面図」「住戸詳細図」だけですので、建物の共用部分の詳細な設計や、住戸も含めた全体の配管・配電、建物構造については、もらえる資料が用意されていないことが多いのです。気になる場合は、ぜひ「設計図書」を見せてもらうようにしましょう。コピーをもらうこともできます。

他には、実際に使われている建築部材や、建物全体の立体模型が置かれている場合もあります。わかりにくい建物構造や、基盤工事、セキュリティ設備等について解説されたパネルが掲示されていることもあります。それらはパンフレットよりもわかりやすい資料なので、ぜひ目を通してみてください。

モデルルームのインテリアコーディネート・テクニック

住戸内を広告として見せるために、モデルルームのインテリアコーディネートにはテクニックがあります。置かれている家具類は、見た目が素敵なものが多いのですが、実は、部屋が広く見えるとか、歩きやすい動線が確保できるように工夫されているのです。

そのポイントは、実際に使用する家具より一回り小さめの家具が置かれているということ。また壁面や天井のサイズに合わせて、家具や什器を微妙にサイズ調節し、住戸空間を綺麗に見せている、というようなことでしょうか。モデルルームだけを見て、「広い!」「動きやすい!」と安易に判断せず、必ず実際のサイズで判断をするようにしましょう。

自分の持っている家具のサイズを測り、図面集に描かれているサイズ(「寸法線」)に合わせてレイアウトをしてみると、実際に暮らす生活空間の広さや動線のイメージができてきます。

モデルルームには、より快適なマンションライフを提案するために、実際の住戸には付いていない、「オプション設備」が設置されていたり、可動間仕切りや壁面収納棚など、設計とは異なる「オリジナル仕様」にしていることもあります。その場合、その部分に、「この設備はオプションです」とか、「実際とは異なる仕様にしています」というカードが置いてあるはずですので、注意して見てください。

何よりも、モデルルームでは生活空間が体感できるはずです。できれば、暮らす家族全員でお出かけください。ダイニングの椅子に家族全員で座ってみたり、リビングのソファに体を預けてみたり、浴室の浴槽に入ってみて。(それくらいは許されるはず。)実際の生活シーンが思い描けたら、そのマンションが見えてくるというものです。

神ひとみ神ひとみ(ジン ヒトミ)
株式会社メイプルノア代表取締役
1964年東京生まれ。リクルート、浜野商品研究所などを経て、1996年よりマーケティングプランナーとして独立。分譲マンションの販売計画、広告デザインと共に、より良い住まいのあり方をディベロッパーに企画提案している。滞在型市民農園(クラインガルテン)の事業プロデュースは1994年から。田舎の農園で暮らすセカンドライフを提案している。