マンション購入のポイントや住宅ローン、設備に関して解説します。
賢いマンション購入のためのノウハウとアイデアをご紹介。

シングル(単身者)のマンション購入は、今や普通のことになってきました。働く女性が増えて収入の信用度が上がり、女性も住宅ローンが借りやすくなったお陰で、快適な自分の住まいとしてマンションを購入する人が多くなりました。サラリーマンや自営業者の男性で、家庭があって郊外に家族と暮らす住まいを持ちながら、都心の職場の近くで平日寝泊まりするためにビジネスホテル替わりにマンションを購入する人も少なくありません。シングルが購入すべきマンションは、果たしてどのようなマンションなのでしょうか。
マンション購入は、「居住者数をあらかじめ想定する」「住宅ローンを自分で払い続ける」「この場所で暮らし続ける」というような、幾つかの諸条件を踏まえるということです。例えば、家族が増えても大丈夫なように、郊外に3LDKのマンションを購入して一人暮らしをしている人も見かけますが、本当の一人暮らしにとっては、部屋数が多いのに一人で掃除しなければならない、シングルライフを楽しみたいのに遠い郊外から通勤しなければならないなど、暮らしに矛盾が出ることも確かです。
かと言って、都心に狭小マンションを購入すると、2人暮らしさえしにくい。いずれにしてもどのようなマンションを購入するかで、生活スタイルが決まってしまう感じがします。従ってかなりの決意が必要なのですが、思い切って踏み切らなければ、住宅ローン完済までの年齢的な問題に直面し続け、マンション購入の時期を逸してしまうことにもなるので重大です。
シングルの生活スタイルは、もしかすると結婚するかもしれない、もしかすると転職転勤するかもしれないというように、変化する可能性があります。また本人一人だけなので、病気になって休職したりリストラになったりすると、住宅ローンの支払いが途端にストップすることになります。そう考えると恐くてとても住宅ローン借り入れに踏み切れない、とてもマンション購入などできないと考えがちです。
それでもマイホームとなるマンションを持つことは、生活に潤いと活力をもたらし、自己資産を形成します。マンション購入に不安があるのは、「こうなったらどうしよう」という不安。であれば、「こうなったらこうしよう」と整理し、対策を練っておくとよいのです。銀行の住宅ローン窓口には、シングルのマンション購入の事例を良く知る人も少なくありません。不安な点を率直に相談し、アドバイスを求めてみましょう。
働き盛りのシングルがマンションに求めることは何でしょうか。通勤が楽な「立地」が重要か、ビジネスホテル替わりに寝るだけの「必要なスペース」があれば良いのか、友人を招いてホームパーティーができる「ゆとりのスペース」が必要か、自分の生活スタイルに必要なものが揃っている「環境」が大事か、職場から帰って疲れを癒したり一人暮らしを楽しむことができる「間取りや設備」にこだわるのかといったことでしょうか。
さらに、その条件をもっと掘り下げて考え、自分がマンションに求めることを書き出して、優先順位を付けてみましょう。夜はぐっすり眠りたいので閑静な住宅街が良いとか、仕事がハードなので終電が遅い駅の最寄りが良いなどです。また欲しい商業施設は何でしょうか。それがあると生活スタイルがどのように充実するかをイメージしながら列挙していきます。深夜まで営業しているスポーツクラブが家の近くにあるとお化粧を落としたまま家に帰れる、レンタルビデオ店があると週末が楽しい、深夜まで営業しているスーパーマーケットがあると野菜不足にならなくて済む、などでしょうか。スペースも、ホームパーティーのためには6人掛けテーブルが入る10畳くらいのダイニングスペースが必要というように、条件を具体的にしていきます。
しかしシングルの場合、結婚したり子供ができる可能性、転勤や転職で通勤が変わる可能性が高いのです。そういった生活スタイルの変化に対応できるよう、購入したマンションを賃貸に出したり売却する可能性があるということを重視して考えねばなりません。
賃貸に出しやすい、つまり借り手がつきやすいということは、利便性が良い、間取りや収納や設備の使い勝手が良い、セキュリティ面がしっかりしている、といった点が重要になります。一方、売却する際には、実際に購入した価格がそれほど目減りしないことが肝心。人気エリアであること、周辺環境、外観や敷地形状がネガティブではないか、建物管理や他の入居者の居住状況が良いといったことも重要です。
シングルの方は、「自分のこだわり」と「賃貸や売却に転用できる資産価値」のバランスにあるという視点で、マンション選びをしてみてください。
神ひとみ(ジン ヒトミ)