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坂本 ロハスな暮らし。あるコミュニティを想定します。無駄なエネルギーを使わずに地球に負荷をかけないライフスタイルを実現するために、一人一人がいろいろと考えていく。例えばイタリアなんかを見るとね、いつも僕は感心するんだけど、地方都市の周りにすぐ畑があって、地域コミュニティが共生するライフスタイルをイタリア人は築いてきた。すぐ近くから食べ物が運ばれてくる。昔は人や馬が引いてきてたけど、今もあまり遠くからは持ってこない。新鮮だし、消費者と生産者がお互い顔が見える関係でやっている。コストもそれほどかからない。都市型農業のシステム、いいことだらけなんです。
小山 M.M.TOWERS FORESISも、そんな都市型のコミュニティを目指したいですね。完成すると、およそ千二百世帯の人たちが暮らすことになりますから、それ自体をひとつのコミュニティとして捉え、そこに暮らす人たちのつながりを大切にした住環境を提供したいと思っています。そのためには、やはり暮らす人の視点に立って物事を考える必要性を感じていましたので、坂本さんからのアドバイスは大変参考になりました。
黒川 坂本さんが新しい都市型生活、ロハスな生活のために、三菱地所さんに今回提案されていることはどんなことなんですか。
坂本 ひとつは地球環境に関する負荷について、第三者から客観的な評価をしてもらって数値化する。今回はCASBEE(※1)を採用していますが、Sランクの評価と聞いています。二つ目は緑地化ですね。ヒートアイランド現象を極力抑える形で、緑地化を進めようと。実際、かなり大きな森が出来上がる予定です。それから三つ目が、将来的には契約農家と提携してオーガニック食材を小さなコミュニティぐるみで効率的に手に入れることができるサービスを提供したいと思っています。
黒川 御用聞きみたいな感じですかね?
坂本 昔の御用聞きみたいなことは全部インターネットでできちゃいますけど、それをより身近な形で実現したいなと。それから生活のゴミなんですが、生ゴミの減量化に取り組んでいこうと。
黒川 そういうコンセプトに賛同する人たちは一杯いるんじゃないですか。持ち家で、個人でやるのはなかなか難しいじゃないですか。十分な情報を提供してくれてハードルが低くなると、ああ、ロハスってこんな簡単に実現できるんだ、と。はっきり言ってみんな忙しいし、めんどくさがりですからね。
坂本 それと多様な価値を認めること。「これ」がロハスだよって言っちゃダメなんですよね。Life Stylesってもう複数になってるから。漢方を使う人もいればマクロビオテック(※2)な食事を選ぶ人もいる。アロマテラピーを使ったり、ヨガをしたりとそれぞれが選んで決め込む必要もない。個人それぞれが向く方向を向いているのがロハスだと思います。
黒川 キャンドルナイト(※3)を、お祭りみたいにみんなでゆるやかに楽しめる、っていう感じになるといいですよねえ。今、都市は夜でも明るくて、暗闇を求めている人っていると思うんですよ。そんなことはないですか?都市では、わざわざどこか遠くへ移動しないと得られないものになってしまっている。居住空間の中で達成できたら、すばらしいと思います。 |
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※1 CASBEE(キャスビー)
建築物のより良い環境品質・性能を、より少ない環境負荷で実現するための建築物総合環境性能評価システム。
※2 マクロビオテック
玄米を中心に、穀物・野菜・海藻などを採る食養法。土地柄と季節にあった食べ物を採ることを提唱している。
※3 キャンドルナイト
電気を消し、ロウソクを使って夜を過ごすことで、電気の大切さと省エネの大切さに気づかせる活動。 |
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