トップページへ interviewページ 投資ページへ 貯蓄ページへ 保険ページへ
景気循環を知れば、投資の好機が見えてくる

山崎 元さん

景気が停滞した今こそ、投資を始めるチャンス
 この数年、日本はアメリカの好景気に牽引(けんいん)され経済を回復させてきました。その勢いは、上場企業に相次いで最高益を更新させるほどだったのです。ところが、景気回復の恩恵を受けたのは企業までで、企業で働く人たちに十分届く前にアメリカのサブプライムローン問題による景気停滞を迎えてしまいました。
 サブプライムローン問題は、不動産商品が証券化され不良債権化したものです。世界経済のおおもとであるアメリカで証券化商品の信頼低下が起きたため、各国に大きな影響を与えました。現在でもアメリカの不動産価格の下落は進んでいますし、この問題が完治するには時間が必要だと思います。
 実は、このように好景気の末期に過剰な不動産投資が起こり、それが不良債権化することはよくあることです。今回も景気の流れのなかで起きた「循環的な低迷」であり、経済の仕組みが崩壊したわけではありません。それを踏まえて市場を見れば、今は長期的な投資の好機である可能性があります。
 株価は将来の予想収益を映しており、先行きが不透明でかつ暗く見える時には低い価格を示します。ただ、株価が低いということは、投資にとって有利な材料です。現在の経済が「暗く」見える時なら、「明るく」見えるようになる前に投資する方がいい理屈でしょう。

分散投資を取り入れて、リスクと上手に付き合う
 低迷期がチャンスというと「へそ曲がり」と思われるかもしれませんが、資産運用では必要な視点です。資産運用に消極的な人がまだ多い今こそ、有利な運用ができるチャンスといえるからです。
 運用方法はいろいろですが、「生産」に資本の形で参加することがポイントです。私は企業資本に自分のお金を参加させ、企業と共に利益を得る株式投資は資産運用に向いた方法だと考えています。
 また、分散投資によってリスクを縮小させるのも重要なことです。今はより多様な分散投資がやりやすくなっています。日本株の銘柄を分散させるだけでなく、外国株にも投資し、国際的に分散させる状態が理想的です。
 近年、急成長している新興国市場などは、分散投資先が増えたととらえることができ、投資家にはプラスの変化だと思います。また、ローコストで海外投資できる商品が供給されるようになってきたことも、投資環境改善の要因です。整いつつある環境を活用して有利な投資ができれば、資産形成に大きな力となるはずです。
 投資はスポーツのように体力が必要ということもなく、また車の運転や写真撮影のように資格や技術が求められるわけでもありません。必要なのは、何に投資するかという意思決定だけなのです。そういう点では、老若男女が同等に戦えるフィールドといえるでしょう。
 また、同じ時期に同じ金融商品をもっていれば、そこから得られるパフォーマンスは誰でも同じというのも投資の特徴です。もちろん、いつの時代でもリスクはありますが、今は舞台に上がる好機だと思います。  (談)
やまざき・はじめ/1958年北海道生まれ。81年東京大学経済学部を卒業して三菱商事に就職。以後、12回の転職のなかで、ファンドマネージャーなどの立場から多くの資産運用に従事。現在、経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。著書は『新しい株式投資論─「合理的へそ曲がり」のすすめ』(PHP新書)、『「投資バカ」につける薬』(講談社BIZ)、『お金をふやす本当の常識─シンプルで正しい30のルール』(日経ビジネス文庫)など多数。
※本特集に掲載の各商品等には、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれがあります。また、各商品の購入・運用・解約の際には所定の手数料や費用がかかる場合があります。リスクや手数料等は商品ごとに異なりますので、該当商品等の契約締結前交付書面や目論見書等をよくお読みいただき、内容をご確認ください。

asahi.com
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
サイトポリシー | 個人情報 | 著作権 | リンク | 広告掲載 | お問い合わせ・ヘルプ

Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
interview 投資編 貯蓄編 保険編 home 投資編 貯蓄編 保険編 home interview 投資編 貯蓄編 保険編