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分散投資でリスクを軽減し資産所得を家計に参加させる
資産の積極運用で、物価高に対抗する
 今、どうして資産運用が注目されているのでしょうか。
藤川 一番の理由は、現在の物価高があげられます。所得が増えて商品が売れたことで物価が上昇するということであればいいのですが、現在の物価高は、所得は増えずに新興国など海外の経済成長にともなう物価高が輸入されている状態です。新興国の成長が続けば、今後も物価は上がり続けるでしょう。そこで、労働所得だけでなく、運用で得られる資産所得を家計にプラスしていこうというわけです。
 どんな運用をどのくらいの金額から始めればいいですか。
藤川 どんな商品がいいのかは一概にいえませんが、初めて投資をする人は、日本株や外債ファンドなどを購入する傾向があります。できれば、ひとつの金融商品に集中投資するよりも、国内外の株式や債券、不動産など広く分散投資を行うほうが、リスクの軽減につながります。ただし、経済は10年間に約2回ほど低迷期を迎えています。分散投資をしていても、ピーク時に比べて2〜3割ほど一時的にマイナスになることもあります。ですから、自分の投資額の25%くらいを損失しても心が耐えられるか。そんな「家計の許容度」とは別の「心の許容度」を投資額のガイドラインにしてみてはどうでしょうか。
投資信託 ―運用は専門家にお任せ―

 投資家からの資金を専門家が運用し、その収益を出資割合に応じて還元するのが投資信託です。株式だけ、または債券だけで運用するものから、株式・債券・不動産、さらに外貨建て商品などに分散したものまで、構成内容は多彩です。
 資産の構成によって、安定性を重視したものからハイリスク・ハイリターンのものまで、さまざまな特性を持っています。事前にどのような運用方針なのかしっかりと情報収集することが大切です。1万円程度の金額から購入できますので、これから投資を始めたい人も利用しやすい金融商品といえます。
利回り1〜2%で、長期運用がコツ
 リスクをとりたくない資金はどうしたらいいですか。
藤川 安全性を重視すべきなのは、日常生活資金や5年以内に使う予定のあるお金です。また、家計の許容度では300万円まで投資可能でも、心の許容度で100万円までならば、まず100万円を投資信託なども活用しながら分散投資に回し、残り200万円は投資経験を積んで心の許容度が大きくなるまで個人向け国債などの安全性の高い商品で運用するのもひとつの方法です。
 将来に向けてどのような運用をすればいいですか。
藤川 まず、10年20年といった長期的な視点を持つことです。物価上昇率を年1%とした場合、さらに1%上乗せして計2%の利回りが達成できれば、長期運用でかなりの成果になるはずです。原資1000万円のうち、約250万円を分散投資し、残りを預金や個人向け国債などで運用すれば2%の利回りが見えてきます。1〜2%のプラスでいいんだと思えば気も楽になると思います。
個人向け国債 ―安全性が高い人気商品―

 個人向け国債とは、個人投資家に向けて日本国が発行している個人限定の国債です。変動金利型10年満期と固定金利型5年満期があり、それぞれ年4回発行されます。いずれも国が元本と利払いを約束しているため安全性が高く、投資の第一歩に適した金融商品といえます。発行から1年(固定は2年)以上経過すれば中途換金も可能ですが、変動金利型は直前2回分、固定金利型は4回分の利子(税引き後)相当額が差し引かれます。
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※クリックで拡大されたグラフがご覧になれます。
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東証市場第一部の動向をダイレクトに表すTOPIX
 日本を代表する株価指数のひとつであるTOPIX(東証株価指数)とは「Tokyo Stock Price Index」の略称で、東京証券取引所が第一部(東証市場第一部)へ上場しているすべての日本企業を対象として算出・公表している株価指数です。「○○ポイント」として示される数値は、基準である1968年1月4日の東証市場第一部の時価総額(8兆6,020億5,695万1,154円)を100として、現在の時価総額がどの程度かを表しています。
 この指数は69年7月1日から公表されています。その後、新規上場や増資などの市場変化に応じて基準の時価総額が修正されているため、指数は過去から現在までを一貫して見ることが可能となっています。現在では、東京株式市場の上場銘柄の動向を知る「ものさし」として、また日本経済の流れを知る重要な指標として利用されています。
ふじかわ・ふとし/生活デザイン株式会社代表取締役。山口県出身。慶應義塾大学大学院理工学研究科を修了後、自動車会社で燃料電池自動車の研究開発に従事。現在は「家計の見直し相談センター」で生命保険の見直しを中心とした個人向け相談サービスを展開。著書に『サラリーマンは2度破産する』(朝日新聞出版)など多数。
かつ・けいこ/学習院大学文学部卒。テレビ朝日「ニュースステーション」のお天気担当や日本テレビ「ザ・ワイド」の司会、さらにフジテレビ「めざまし天気」、TBS「JNNイブニング・ニュース」などで活躍。著書に『やっとわかった!わたしの「お金」を殖やす法』(アスキー出版)がある。
※本特集に掲載の各商品等には、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれがあります。また、各商品の購入・運用・解約の際には所定の手数料や費用がかかる場合があります。リスクや手数料等は商品ごとに異なりますので、該当商品等の契約締結前交付書面や目論見書等をよくお読みいただき、内容をご確認ください。

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