| 包丁が舞い、 鍋が踊る!! |
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ブロードウェイが驚いた。 コリアン・ビート・ パフォーマンス初来日!! |
ナイフで十六ビート、飛び交う皿。「NANTA」の手にかかれば、台所はリズムのるつぼだ。韓国語で「乱打」を意味する名前のミュージカルパフォーマンスは、伝統芸能のエッセンスと現代的センスが融合され、若者に受けている。英国でこの夏開かれたエディンバラ・フェスティバル・フリンジでも、チケットは連日完売の人気ぶり。韓国を日本に紹介する「KOREA SUPER EXPO」のプレイベントでもある初の来日公演(朝日新聞社主催)が、来年1月、東京と大阪である。(学芸部・星野学)
◇両手に包丁、弾む16ビート 韓国の伝統儀式織り交ぜ
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この夏、エディンバラに集まった演劇関係者の間で、そんな言葉がしきりに交わされた。「クッキン」とは「NANTA」のこと。舞台のイメージをわかりやすく売り込むためのイギリス公演名だ。地元紙「スコッツマン」の劇評で最高の五つ星を獲得したこともあり、連日札止めの盛況だった。
八月十四日、劇場「アセンブリー・ルームズ」で、その舞台を見た。午後十時開演にもかかわらず、会場は約五百人の観客で満員だ。
冒頭の、韓国の伝統的な台所で祈りをささげるシーンは、ロックとともに現代の台所に一転する。大急ぎでパーティーの準備をする三人の料理人、それを命じた支配人、そして見習いとして加わる支配人のおい。五人の繰り広げる騒動が、リズムやパフォーマンスに彩られていく。プラスチックのタンクや調理用ボウル、ゴムホースも打楽器に早変わり。皿が宙を舞い、トマトが客席に飛び込む。
見せ場は両手に包丁を持ったパフォーマンス。支配人以外の四人が横一列に並び、包丁をばち、まな板を太鼓代わりに、アップテンポの十六ビートを刻み続ける。包丁が壊れて刃が飛んできそうなほどの激しさだ。隣同士が突然刃を重ねたり、手元を見ないで野菜を切ったりと、ハラハラさせる場面も。やがて舞台は太鼓を使った伝統的なダンスに代わり、約一時間の舞台は盛り上がりのうちに幕を閉じた。
高齢者から子供まで客層は幅広く、ほとんどはヨーロッパの人たちだ。若者中心という韓国公演に比べれば年配者が目立ったが、終わってみればやんやの喝さい。「信じられない」「息があっているね」。そんな言葉があちこちから聞こえた。東洋の儀式から普遍的コメディー、そして東洋の踊りへと帰る舞台構成も、観客の目を引きつけるのに効果的だったようだ。
エディンバラ公演エグゼクティブプロデューサーのシモーン・ジェネットさんは「若い世代のヒップホップな感覚と、韓国の伝統文化の融合が『NANTA』の舞台。楽しさやエネルギーが国境を超えることが証明できた」と語った。
エディンバラ・フェスティバル・フリンジは、毎年夏に開かれる自主参加の祭典。演劇、音楽、ダンスなど、さまざまなジャンルのパフォーマーが世界中から集まる。今年は約六百団体が参加した。同じ時期にある招待公演中心のエディンバラ国際フェスティバルと相まって、今年も街はお祭り一色で盛り上がっていた。
「NANTA」に対するご質問。
E-mail : NANTA@emb.asahi-np.co.jp