| 包丁が舞い、 鍋が踊る!! |
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ブロードウェイが驚いた。 コリアン・ビート・ パフォーマンス初来日!! |
この夏、英米で人気を博した韓国のミュージカルパフォーマンス「NANTA(ナンタ)」。日本に韓国を紹介する「KOREA SUPER EXPO」のプレイベントでもある日本公演(朝日新聞社主催)が、いよいよ来月に迫った。結婚式場のキッチンを舞台に料理人らが繰り広げるドタバタ劇。その合間に見せる包丁やまな板を使った激しいリズム演奏が圧巻だ。韓国では1997年の初演以来、娯楽性と音楽性の備わった舞台として、老若男女を問わぬ人気ぶり。日本公演からスタートする来年は、オフ・ブロードウェーにも進出する。その魅力を探りに、ソウルを訪ねた。(文・西正之、写真・吉永考宏)
◇日本公演いよいよ来月
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この日は、日本公演から始まる来年のワールドツアーで「見せ場」の一つにと新しい技の練習を始めた。「先生」に招いたのは、客の前での派手な“調理芸”を売り物にする鉄板焼き専門店の調理人だ。
まずは先生の模範演技。二つの調味料入れを交互に宙に放り投げる。素早くつかむと両手の指先でクルクルッと回し、カンカンカンとたたき合わせた――。
「やってみてください」 先生に言われ、舞台でコック長を演じる金原解(キムウォンヘ)さんが見よう見まねで挑戦する。つかみ損ねた一つが肩にあたって「いててっ」。
激しい演奏とアクションが売り物だけに、体を張った練習が毎日深夜まで、時には未明まで続く。
最高の見せどころ、包丁パフォーマンス。4人の料理人が、両手につかんだ包丁でまな板をたたき、激しいリズムを刻みつける。なるほど「NANTA」(韓国語で「乱打」)。命名に納得がいく。
刃物を使うから、失敗は許されない。厚さ5センチのまな板は、数限りなく乱打され、深く削れて原形をとどめなくなる。「ひと月でこうなるんです」と、出演者の徐秋子(ソチュジャ)さん。けいこ場の隅には、ボロボロのまな板が積み上げられていた。
この舞台の魅力は、「激しさ」だけではない。
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観客を舞台に上げ、作った料理の味見をさせたり、メンバーがおどけて客席を「挑発」したり。そのたびに会場が沸く。
高陽(コヤン)市から舞台を見に来ていた会社員の金京煥(キムギョンファン)さん(42)が「伝統音楽がうまく現代に取り入れられ感心した」というと、娘のヒョン静(ヒョンジョン)さん(11)は「お兄さんたちの表情や動きが面白かった」。
韓国の伝統文化を巧みに生かし、今風でリズミカルなパフォーマンスを繰り出し続ける。だから、世代に関係なく楽しめる。NANTAは、そんな舞台だ。
初演から見続けている演劇評論家の金美都(キムミド)さんは、こう評価する。
「初めはブロードウェーでヒットした英国の『ストンプ』と比較されたが、公演のたびに変化し、今や完全に独創的作品になった。既成の舞台作品の枠を超え、韓国の大衆文化の中に新しいジャンルを開いた」
本人たちも楽しみにしている日本公演、料理人たちはどんな「味つけ」を見せてくれるだろう。
「NANTA」に対するご質問。
E-mail : NANTA@emb.asahi-np.co.jp