KOREA SUPER EXPOプレイベント
包丁が舞い、
鍋が踊る!!
ブロードウェイが驚いた。
コリアン・ビート・
パフォーマンス初来日!!


超絶技巧のパーカッション(1月13日朝日新聞夕刊)



NANTA公演
 さすが太鼓の王国韓国のパフォーマンスである。全編リズムと化した世界が出現する。荘重・パセティックな和太鼓と比べると、軽快で、コミカルでもある。

 「NANTA」とは「乱打」の意味。ニューヨークのオフブロードウェーでヒットしている「ストンプ」を想起させるが、「NANTA」の方はサムルノリという韓国伝統の打楽器を中心と した芸能を基盤としている。

 従って冒頭四人のパフォーマー(キム・ウォンヘ、ユ・スンヨン、チャン・ソクヒョンとただ一人の女性ソ・チュジャ)による儀礼的なパーカッションがある。場所は厨房(ちゅうぼ う)。この儀礼は食と聖性の結びつきを暗示し、東洋性を浮かび上がらせるが、とってつけたような感じもする。暗闇(くらやみ)の中の儀礼が終わるや一気に現代的なショーが 展開する。  物語は特になく、結婚式の開宴までの一時間、コックたちが料理の準備をする光景がショー化される。時々、支配人(イ・チャンジク)が仕事ぶりをチェックにくるが、から威張 りするのでかえってからかわれる。道化の役どころ。

 この舞台の圧巻は4人が両手に包丁をもって、ロックのリズムにあわせながら「まな板」をたたく場面。彼らは俳優であるが、パーカッションの超絶技巧には一驚する。また 「ばち」ばかりかペットボトルなども使って、体やモノから音を引き出し、われわれの身体をゆすぶる。

 ショーの合間には片言の日本語で観客を笑わせ、しだいに自分たちの世界に引きこんでゆき、ついに舞台に参加させる。たまに韓国語も出るが、すべて「身ぶり言語」なの で、理解に障害はない。フィナーレには観客は総立ち。まるでロックコンサートのよう。実際ロックバンドが共演。

(田之倉稔・評論家)


        

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