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アジアを旅すると、はじめて行った場所なのにどこか懐かしかったり、わけもなく同じ場所を何度も訪ねたくなったりということがありますが、私は「ナンタ」のステージにも同じものを感じます。アジア的な親近感とでも言いましょうか、どこか心の深い部分で共鳴しあえるんですね。
実は来年の夏に、日本と大陸とのつながりを意識した大型イベントを計画していまして、そこでも感じているのは、彼らと私たちの間には紛れもなく同じ血が流れているのだなあということです。だから彼らがキッチン用品をたたいてリズムを刻むと、私たちの心は躍り、体は自然に動き出してしまう。そして彼らの世界的な成功を、同じ出発点を持つ者として誇らしく思う。これは私たちのDNAに組み込まれていることなのかもしれませんね。
「ナンタ」の素晴らしいところは、韓国の伝統的なリズムを根底に据えながら、非常に現代的でノリのよいステージに仕上げてある点です。韓国には実力あるアーティストがたくさんいますが、どちらかというと伝統に重きが置かれており、ここまで新しい方向に振れ幅を大きくとったパフォーマンスはなかったように思います。だからこそ「ナンタ」の斬新(ざんしん)でエネルギッシュな熱い表現が、こんなにも広く受け入れられるのでしょう。
イベントを演出する人間として言えば、彼らは相当なエネルギーと才能を持った尊敬すべき表現者たちです。私の手がけるイベントに出ていただけたら、触発し合って何か新しいものが生み出せるのではないか。もっとボルテージを上げられるのではないか、などとつい夢をふくらませたくなる。それほど、彼らの存在は刺激的です。だからこそ、少しでも多くの方に、「ナンタ」を感じていただきたいですね。客席にいるだけで、いつの間にかお祭りに参加しているような楽しい気分にきっとなれるはずです。
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やまもと・かんさい/1944生まれ。71年日本人として初めてロンドンでファッションショーを開催。パリコレクション、ニューヨークコレクションへの参加の後、「人間賛歌」をテーマに、ファッションの枠を超えたスーパーイベントを、ロシア、ベトナムにて展開。昨年は「やまぐちきらら博」のメーンイベント「やまぐち元気伝説」をプロデュースし、人気を集めた。来年に向け東北3県を舞台に大イベントを計画中。
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