
ニュージーランドの旅をさらに思い出深いものにするのが、ユニークな宿泊施設だ。国をあげて自然保護に取り組んでいるニュージーランドでは、宿ひとつとっても自然と人間との距離のとり方にさまざまな工夫がなされている。

周囲の景観に溶け込んだ「ウィルダネス・ロッジ アーサーズ・パス」

ロッジ周辺の原生林を散策することもできる
「ウィルダネス・ロッジ アーサーズ・パス」は、ニュージーランド最大の環境保護団体といわれる「ロイヤル・フォーレスト&バードプロテクションソサエティ」の会長を務めるジェリー・マックスウィーニーさんが1997年にオープンしたラグジュアリーエコロッジだ。宿泊者には自然を熟知したガイドによるエコツーリズムが行われ、自然のすばらしさを伝えるとともに、ここでの収益は自然保護のために使われている。
ロッジ周辺には九つのウオーキングコースがあり、さまざまな野鳥や植物をみつけることができる。野生動物への影響を考慮して夜は照明をおさえているため、雲がなければ夜は満天の星空から南十字星を探すのも楽しい。
自然との共生を目指すロッジでは、自然エネルギーを利用し、廃物リサイクルにも力を入れている。食事は隣接する農場で仕入れたラム肉や卵を使用するなど地産地消が基本。自然の声に耳を傾けながらのんびりと過ごす時間は、忘れがたいひとときになるだろう。

エコロジスト ジェリー・マックスウィーニーさん
エコロジスト ジェリー・マックスウィーニーさん
「ウィルダネス・ロッジ」で私たちが目指していることは、10年前から変わりません。それは、自然と触れ合うことで、自然を守る大切さを知ってもらうこと。そのために、ロッジ周辺の原生林は立ち入り禁止にするのではなく、あえて自由に散策できるようにしています。
自由にといっても、ある程度の制限は設けています。今日はこっちの道、明日は別の道というように、同じ場所を2日続けて歩かないようにして不必要な道は作らないようにするのです。小さなことのように思えますが、自然を守るにはこうしたことの積み重ねが大切なのです。
静けさを楽しむというのが、ロッジのもう一つのコンセプトです。できれば数日間滞在して、人と森と大地と動植物のつながりを感じてほしいですね。(談)
ウィルダネス・ロッジ アーサーズ・パス
WILDERNESS LODGE ARTHUR'S PASS
http://www.wildernesslodge.co.nz/(英語)

広々としたゲストルームからは眺めも抜群

「テラス・ダウンズ・ハイ・カントリー・リゾート」に併設されたニュージーランド屈指の難関ゴルフコース
クライストチャーチから車で約1時間、カンタベリー平野のウインドウィッスルという小さな村にある「テラス・ダウンズ・ハイ・カントリー・リゾート」。美しい渓谷を見下ろす高台にあり、渓谷ではラフティングや釣りなどを楽しむ事ができる。敷地内での乗馬などアクティビティーも充実しており、目の前にそびえるハット山のスキー場まではヘリコプターで行くことも可能だ。
ここは、ニュージーランド屈指の難易度の高いゴルフ場としても知られている。もともと牧場だった地形をそのまま生かし、自然のままの草を刈ってコースを作っているため、農薬はほとんど使わず自然との共生を目指している。
部屋は「ヴィラスイート」と「フェアウェイシャレー」からなり、全室キッチン付きなので家族での長期滞在にもいい。来年秋には「非日常」をテーマにしたスパもオープンする予定だ。
TERRACE DOWNS High Country Resort
http://www.terracedowns.co.nz/(英語)

マヌカの木に囲まれ、地上10メートルにあるトゥリーハウス
「ハプクロッジ&トゥリーハウス」は、ホエールウオッチングの拠点となるカイコウラにある。鹿牧場とオリーブ園に囲まれた広々とした敷地でひときわ目を引くのが、ニュージーランド原生のマヌカの木の上に作られたトゥリーハウスだ。室内は、ぬくもりのある木を貴重に、御影石や大理石をぜいたくに使ったスイート仕様になっている。
牧場で育てた鹿肉、オリーブ、そしてカイコウラの名物であるクレイフィッシュと呼ばれる伊勢エビの一種など、新鮮でぜいたくな食材を使った料理も自慢だ。
HAPUKU LODGE & TREE HOUSES
http://www.hapukulodge.com/(英語・日本語)