がんの不安と悩み相談室 不安を一人で抱えないで
対談
Q&A
 
監修:財団法人 日本対がん協会 協賛:中外製薬株式会社
 
 


中村 チーム医療とは、狭義には外科医、腫瘍内科医、放射線科医、病理医などが協力して、一人の患者さんの治療に当たることです。がん治療は手術、抗がん剤治療、放射線治療を組み合わせて行うことが多く、こうした医師の連携が欠かせません。また、患者さんには心のケア、日常生活や食事などへのアドバイスも重要です。そこに関与しているのが、看護師や薬剤師、ソーシャルワーカーなどです。そして、チームの中心は患者さんです。さまざまな職種の医療関係者が集まって一人の患者さんを支えていくことがチーム医療なのです。患者さんも積極的にチームに参加し、病気と闘ってほしいと思います。

中村 まず、今受けている治療が、標準治療かどうかを確認する必要があります。標準治療は「平均的な治療」と思っている方も多いのですが、その時点で有効性と安全性が明示されている治療法です。治療の基本は標準治療と考えてよいのです。
 受けている治療が標準治療であるかを知るためには、各学会で作成している治療ガイドラインなどが参考になります。患者さん向けにやさしく解説した冊子もあります。
 それでも治療方法に不安を感じるときはセカンドオピニオンの意見を聞くのも一つの方法です。セカンドオピニオンは本来、治療が始まる前に受けた方がよいとされています。主治医とは別の医師の意見を聞くことで、今受けている治療に納得できれば、不安も解消できると思います。

●2007年 畠清彦先生によるQ&A『がんの標準治療編』『セカンド・オピニオン編』もご覧ください。

中村 がん細胞の中には抗がん剤を排除しようとする仕組みをもっているものがあり、長く同じ薬を使っていると耐性ができて効かなることがあります。それを防ぐために、画像検査や腫瘍マーカーなどで定期的に効果を調べ、効きにくくなったら速やかに他の薬に変えるなどの工夫をしています。再発のときは、最初に使った抗がん剤の種類と量を考慮して選ぶことが原則です。効かなくなると怖いので、再発・転移時のために有効な薬をとっておきたいという患者さんもいますが、今は新薬も次々に開発されていますし、薬の組み合わせ方の研究も進んでいますから、心配しすぎないようにしてください。

 

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