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 6年前から種をまき始めた「オールラッシャーズ構想」は、着実に広まり具体化しつつあります。この構想は、主にボランティアの方々によって進められており、立教学院ならではの活動とメディア等からも注目されております。

 Rushersでは、大学生による小学生の指導や、小学生から大学生プレーヤーまで約300人が一堂に集うサマーキャンプ、大学のリーグ戦で中学生がボールボーイをすることなどは、特別なことではなく当たり前の事となってきました。ポール・ラッシュ教授により創設されたRushersは日本におけるアメリカンフットボールのルーツチームとして今年70周年を迎え、立教学院内に各世代ごとのチームRushersが定着し、更に世代を超越した絆が根付き始めたことは、立教学院にとってもRushersにとっても大きな飛躍だと感じています。

 アメリカンフットボールは、各プレーヤー個々の役割とチームプレイが、高いレベルでマッチすることが求められるスポーツですが、強いチームにするためには、どうすればよいかを常々思いをめぐらせていました。チームとしての強さとは、試合に勝利することだけではなく、チームに対するロイヤリティや根幹となるスピリッツが自覚されており、そして世代を超えた自由で活発な交流なのではないかと考えていました。またそれらをめざすことによって、スポーツチームにありがちな「管理・強制・服従」といったことから脱却し、チームメンバーひとりひとりの自発力や責任感、社会性などの総合的な人間性を高めていくに違いないと。

 最初の取り組みは、小学生にアメリカンフットボールからの派生スポーツであるフラッグフットボールを体験させる機会を創出し、興味を持ってもらい、好きになってもらうことでした。この試みは立教小学校にご理解いただき、現在でも継続している保健体育の教科書に採用されている小学生のフラッグフットボール授業であります。スポーツ界では、9歳〜12歳の頃をゴールデンエイジと呼び、スポーツに必要な能力を獲得する最適な時期として重要視しています。しかしながらこのRushersの取り組みは、アメフト・アスリートを早期育成する事が目的ではありません。小学生たちがフラッグフットボールを通じて世代を超えたコミュニケーションを体感し、Rushersへの親近感を覚え、Rushersスピリッツにふれることこそが目的であります。また授業を手伝う大学生にとっても、立教学院ならびにRushersを再認識する貴重な機会となっています。

 このような経緯で6年目が経ちましたが、初代の小学生体験者たちは中学内でのクラブ組成が困難なことから、自発的にフラッグフットボールのクラブチームを結成し、大学Rushers傘下のクラブチームとして活動を続けており、2003年には日本選手権で決勝進出を果たすまで成長しております。さらに中学でフラッグフットボールを体験した大多数は高校生となり、新座高校のRushersのメンバーとして活躍しています。大学Rushersも一部リーグ復帰2年目を迎えています。アスリート作りに頼らない、Rushersならではのチームづくりの効果が、徐々に現れてきていると感じています。

 各世代のチームRushersでは、ポール・ラッシュ教授が唱えられたIn the name of Jesus Christ, 100% do your best, and make it first class.を、共通したチームスピリットとして活動しており、ルーツチームとしてのプライド、セクターを越えた交流やRushersへのロイヤリティなどが、メンバーの成長とともに引き継がれ広がっていることは、立教学院という土壌から芽吹いた大きな成長といえましょう。Rushersがめざすチーム作りは、「ともに生きる力を育てる」「テーマを持って真理を探究する」という、立教学院における「一貫連携教育」の共通目標と同一線上にあり、オールRushers構想に基づく活動によって、さらに充実していくことができると信じております。

 「オールラッシャーズ構想」は未だ緒についたばかりですので、今後、生徒・学生・OB・教職員・保護者の方々のご共感やご理解がひろがり、立教学院ならびにRushersの魅力や可能性が更に広く認知されることを願ってやみません。


Proud of our Roots

 立教大学体育会アメリカンフットボール部(St.Paulユs Rushers)は、1934年に当時の立教大学教授Paul Rusch(ポール・ラッシュ)博士によって紹介された日本におけるアメリカンフットボールのルーツ校です。博士は、険悪化する日米関係をスポーツによって少しでも打開しようとし「アメリカの国技を日本に紹介することは、日米青年の相互理解を増進させるうえでこれ以上の妙案はない」という考えのもと日本にアメリカンフットボールを紹介しました。ポール・ラッシュ博士は、日本アメリカンフットボール協会からフットボールの父の称号を贈られています。

 チームのニックネーム、RushersはRusch教授にちなんだ名前と前進するRushの2つのキーワードを掲げています。

 1934年12月8日、立教大学対明治大学との対戦から日本のアメリカンフットボールは歴史を刻み始めました。その後、立教大学体育会アメリカンフットボール部は1951年に甲子園ボウル初制覇をはじめ甲子園ボウル出場6回(優勝4回)という輝かしい成績を残しています。

 1971年には立教高等学校でアメリカンフットボールチームが創部され、2000年立教小学校フラッグフットボールチーム、2002年には中学生および小学生のRushers Football Clubが創設されました。

 現在、大学生部員が、1、2月のオフシーズンを利用して、立教小学校の3年生から6年生にフラッグフットボールの体育の授業で指導の手伝いをしています。

 Do your best, and it must be first class.(人々が目標としてまねできる本物を示せ!しかもそれは一流のものでなければならない。)この言葉はフットボールの父から伝えられた最大のメッセージです。St. Paulユs Rushersは、この精神を、立教学院の「一貫連携教育」の中で具現化していこうとしています。


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