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チャプレンの言葉

「あなたは、兄弟の目にあるおが屑は見えるのに、
 なぜ自分の目の中の丸太に気づかないのか。」「まず自分の目から丸太を取り除け。
 そうすれば、はっきり見えるようになって、
 兄弟の目からおが屑を取り除くことができる。」(マタイによる福音書 7章3節、5節) 立教学院チャプレン長 佐藤 忠男

2010年4月1日掲載

木瓜(ぼけ)の棘(とげ)、私の棘(とげ)

鶴岡聖公会(山形県鶴岡市)の牧師をしていたある冬の晴れた日、牧師館の屋根に積もった50センチほどの雪が気になって、2階の屋根に登って雪下ろしを始めましたが、「ザ一ッ」という音をたてて滑り落ちる雪と一緒に、私も落ちてしまいました。その一瞬の中で脳裏をかすめたことは、私の滑り落ちていく先には、棘(とげ)のある木瓜(ぼけ)が待ち構えているということでした。

ご存じのように、木瓜は春に白や赤や絞りなどの五弁の綺麗な花を咲かせるバラ科の落葉低木で、棘状の小枝があります。よく垣根などに保安と鑑賞を兼ねて植えられたりもしていますが、私は滑り落ちながら「木瓜の棘が突き刺さる!」と青くなりましたが、幸いにも数センチずれたため、事なきを得ました。

この話をしたら家内が 「あら、そうかしら。もっとビックリして蒼白になったのは木瓜の方だったかもよ。だって、何しろ木瓜よりもすごい棘のある誰かさんが、上から落ちてきたんでしょ。おまけに大きな声まで張り上げながら」。

なるほど、自分の棘のことはすっかり忘れてしまって、他の棘のことだけを気にしている、とんでもない 「私」でした。 「木瓜さん、ビックリさせてしまって、ごめんなさい」

「チャプレンからの今週の言葉」2009年12月14日号より