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チャプレンの言葉

「各自、不承不承ではなく、強制されてでもなく、こうしようと心に決めたとおりにしなさい。」 
(コリントの信徒への手紙2 9章7節) 立教大学チャプレン 香山 洋人

2010年12月16日掲載

命令形だからといって嫌わないでほしい。これは仕事と人生についての聖書の言葉だ。「こうしよう」と決めたことはあるか。それがわずかでも実行できていればよし、できていない原因を考えてみよう。「こうしよう」と思ってもできないとき、人目を気にしてはいないだろうか。仲間の手前、周囲に合わせ、言わなくてもいいことを言ったり、噂話に同調したりしてはいないか。

目標に向かって努力することは立派だ。けれども、誰かにあおられた義務や責任だったり、その結果、主体性を失って行動しているなら問題だ。楽な仕事などどこにもないが、苦痛や強制を伴って何かをし続けるのはおかしい。そんな思いばかりが募るなら、その仕事はあなたに向いていないのかもしれない。

「こうしよう」と心に決めたとおりにする。それを実現するために与えられるスキル、リソース、チャンスのことを、聖書は「恵み」と呼んでいる。

「チャプレンからの今週の言葉」2010年11月15日号より