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立教大学7つの挑戦学部の冒険学生の熱中力
立教大学7つの挑戦 学び集うキャンパスのしくみと施設の整備
多くの「立教ファン」を生み出す立教大学の「キャンパス力」とは?
Hashiba Fumiaki
1949年東京生まれ。立教大学経済学部卒。1975年、立教学院に就職。新学部設置準備室課長、校友課長、企画課長、広報課長、広報渉外部長等を経て総長室事務部長。2007年から立教学院常務理事(企画担当)として、立教学院総合発展計画の策定・推進を担当。
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教育内容と一体となったキャンパス整備

 立教生はみな、立教の大ファンになって卒業していく ― アンケート調査が示す、卒業生たちの大学に対するきわめて高い満足度は、本学の大きな特徴であり、誇りでもあります。そしてそれは、本学のキャンパスの在りようとも無関係ではないでしょう。

 ツタの這うレンガ造りの校舎が美しくオシャレだというだけではありません。たとえば、チャペルから日常的にオルガンの音が流れる環境で学ぶことは、信仰の有無にかかわらず、人格形成に多大な影響を及ぼすに違いありません。学びの「質」は、何を学んだか、その「内容」だけでなく、どこで学んだか、その「環境」によっても大きく左右されるのではないでしょうか。

 本学は現在、新学部・新学科の開設をはじめとする教学の大幅な改革を、積極的に進めています。教育の中身を変えていくためには、それと一体となった環境の整備・充実が不可欠であることは言うまでもありません。そこで私たちは、本学が取り組むべき「7つの挑戦」の一つに、「学び集うキャンパスのしくみと施設の整備」を掲げました。

 近年、学問の内容も、それを教える手段(メディア)も、そして学生の資質も、大きく変化しています。学生にとって、より良く学べる環境も、当然変化していると考えなければなりません。

 また、本学は「リベラルアーツ教育」を標榜しています。日本語では「教養教育」と訳されてしまいますが、それは雑学知識ではなく、「自ら考える力」を養う教育と言っていいでしょう。考える力を養うことは、教室での講義だけを通して身に付くものではありません。新しい人やモノとの出会いも、大切な要因となります。そのためにキャンパスは、人やモノが集う場所であるという理解が必要です。

 私どもは、このように「学び」の内容を広くとらえた上で、学生たちが自ら学び、考え、その中で本学の教育理念が実現されていくような一種の「仕掛け」を、施設・設備の面から提案・提供していきたいと考えています。

伝統と新しさの共存を目指す池袋キャンパス
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 本学は、今からちょうど90年前、築地から池袋の地に移転しました。当時の学生数は180名。彼らのための寮、教職員のための住居を含む学びと生活の空間が一体となったキャンパスでした。先ほど触れたチャペルをはじめ、この時建てられた施設は、現在でも使用されています。いわば、建学の精神が建物の形でも今に受け継がれている訳です。私どもは、これらの施設が立ち並ぶ一角を「メモリアル・ゾーン」として可能な限り保存すべく、耐震性確保のための補修工事をすでに完了しました。

 一方、池袋キャンパスには、戦後の大学の急成長に伴い、昭和30年前後に造られた施設も数多くあります。これらも50年を越える歳月を経て老朽化が進んでいるだけでなく、大きく様変わりした現在の大学教育のあり方にそぐわない部分も目につきはじめています。そこで、こうした施設を今後15年を目処に、順次改築していく予定です。

 例えば、図書館は最新式の自動書庫を導入し、膨大な蔵書の中から目当ての書物を容易に検索・入手できるようにします。同時に、一人で本と向き合うだけでなく、それについて学生同士が語り合えるような空間も充実させるなど、新しい図書館の形を工夫していきたいと考えています。

 教室については、主流となっている少人数教育に対応した適切な規模のものを増やしていきます。そして、教室棟、研究棟といった区別をやめ、それぞれの建物が複合棟として多様な機能を持つように、設計していく予定です。また、様々な事務手続きが一箇所で行えるよう、関連の施設・設備を整え、学生にとっての利便性を向上させます。池袋キャンパスは、長い歴史を持っているばかりでなく、設置されている学部も伝統的な学問分野を研究するものが多いことが特徴となっています。従ってキャンパス整備も、そうした伝統的なものを踏まえて落ち着いて学べる空間作りを重視したいと考えています。食堂に山桜の椋(ムク)材の本格的な椅子とテーブルを置いたことも、その姿勢の象徴的な表れと言えるかもしれません。

「実験性」を特徴とする新座キャンパス
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 新座キャンパスは、約20年と比較的歴史が浅く、設置されている学部も「観光学部」、「コミュニティ福祉学部」、そして06年に新設された「現代心理学部」と、新しい学問分野を追及するものが揃っています。従ってキャンパスづくりのコンセプトも先進性・実験性を重視しています。

 たとえば、現代心理学部がキャンパスのあちこちに作り出した、訪れる人を楽しませる様々な心理学的な「仕掛け」や、同学部映像身体学科のための最新デジタル映写機を備えたシアター教室などは、その典型例と言えるでしょう。

 来年度は、コミュニティ福祉学部に「スポーツウエルネス学科」を新設し、関連する新たな設備が導入されます。同学科は、しょうがい者・高齢者のスポーツ、健康に関する研究を大きな特徴としているため、施設のユニバーサルデザイン化にも一層力を入れることになるでしょう。

 立教大学は、地域との共生、地域への貢献を積極的に推し進めていますが、新座キャンパスにおいては、地域住民も参加する学園祭を毎年行うなど、本学のそうした特色が特に顕著に現れています。今後も、地域の中のキャンパスという面でも仕組みや施設の一層の充実を図っていきたいと考えています。

 池袋・新座両キャンパスとも、それぞれの個性を生かしつつ、学生本位の整備充実を進めていくことに変わりはありません。中も外も大きく生まれ変わっていく立教大学にご期待いただきたいと思います。

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