立教生はみな、立教の大ファンになって卒業していく ― アンケート調査が示す、卒業生たちの大学に対するきわめて高い満足度は、本学の大きな特徴であり、誇りでもあります。そしてそれは、本学のキャンパスの在りようとも無関係ではないでしょう。
ツタの這うレンガ造りの校舎が美しくオシャレだというだけではありません。たとえば、チャペルから日常的にオルガンの音が流れる環境で学ぶことは、信仰の有無にかかわらず、人格形成に多大な影響を及ぼすに違いありません。学びの「質」は、何を学んだか、その「内容」だけでなく、どこで学んだか、その「環境」によっても大きく左右されるのではないでしょうか。
本学は現在、新学部・新学科の開設をはじめとする教学の大幅な改革を、積極的に進めています。教育の中身を変えていくためには、それと一体となった環境の整備・充実が不可欠であることは言うまでもありません。そこで私たちは、本学が取り組むべき「7つの挑戦」の一つに、「学び集うキャンパスのしくみと施設の整備」を掲げました。
近年、学問の内容も、それを教える手段(メディア)も、そして学生の資質も、大きく変化しています。学生にとって、より良く学べる環境も、当然変化していると考えなければなりません。
また、本学は「リベラルアーツ教育」を標榜しています。日本語では「教養教育」と訳されてしまいますが、それは雑学知識ではなく、「自ら考える力」を養う教育と言っていいでしょう。考える力を養うことは、教室での講義だけを通して身に付くものではありません。新しい人やモノとの出会いも、大切な要因となります。そのためにキャンパスは、人やモノが集う場所であるという理解が必要です。
私どもは、このように「学び」の内容を広くとらえた上で、学生たちが自ら学び、考え、その中で本学の教育理念が実現されていくような一種の「仕掛け」を、施設・設備の面から提案・提供していきたいと考えています。