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若者の群像

スポーツクライミング日本代表として 法学部政治学科3年次 羽鎌田 直人

2013年10月15日掲載

私は、今年の6月に行われたスポーツクライミング競技のリード種目の代表選考会である、「リード・ジャパンカップ」において3位という成績を収め、今シーズンのワールドカップ日本代表選手に選出されました。19歳以下のユース代表も含めると、今シーズンで7回目の選出となります。年々競技人口が増え、競技全体のレベルが上がってきている中で、今シーズンも日本代表として活動できることを非常に嬉しく思っています。ワールドカップは、年間8大会行われるシリーズ戦で、世界各地で開催されています。私は、8月、9月、11月に開催される3大会に参加する予定で、現在、トレーニングを行っていますが、学業との両立をしっかりと意識して取り組んでいます。

  • 競技場の様子。左からリード、ボルダリング、
    スピードのクライミングウォール
    (世界選手権2012パリ大会)

スポーツクライミングとは、「ホールド」と呼ばれる壁面にある突起物を利用し、自分の手足を使って自然や人工の壁を登るというシンプルなスポーツです。競技では、人工的に作られた壁「クライミングウォール」を使用し、高さ15メートル以上のウォールで制限時間内の到達高度の高さを競う「リード」、4〜5メートル程度のウォールで与えられた複数のコースの内、攻略したコースの数を競う「ボルダリング」、そしてゴールまでの速さを競う「スピード」の3種目があります。私は主にリード種目に取り組んでいますが、他の種目に比べて高いところまで登ることが多いため、達成感がひときわ大きく感じられます。

私がこの競技を始めたきっかけは、スポーツクライミングを趣味としていた両親の影響です。幼いころに練習場に一緒に行った際に私が興味を持ったことから、最初は遊びの範囲で取り組んでいましたが、小学校4年生になったころから競技も始め、今に至っています。

  • 第27回リード・ジャパンカップ
    東京大会・男子準決勝

普段の練習は週4日から5日、都内にある「クライミングジム」と呼ばれる民間の練習場などの施設を利用してトレーニングをしています。地方では公共の施設もあるのですが、都内にはあまりなく、どうしても利用料や交通費がかかってしまうため、経済的負担は大きいといわざるを得ません。そのため、資金を無駄にしないという意味でも一回一回のトレーニングに集中して取り組み、内容の濃い練習をするように心掛けています。

スポーツクライミング競技は、男女の競技者数のバランスが良く、競技だけでなくスポーツ全体として見れば幅広い年齢層の愛好者がいるということから、2020年夏季五輪からの追加候補競技としてノミネートされていましたが、残念ながら落選してしまいました。世界的に見れば近年急激に普及しているスポーツですが、日本国内ではなかなか認知度が上がりません。五輪競技になることで国内での普及につながると思っていましたが、今回の落選を受け、今後は競技団体だけでなく選手自らが積極的に普及活動を行わなければならないと考えるようになりました。私も一競技者として、自分のトレーニングにしっかりと取り組むとともに、競技の普及につながるような活動も行っていきたいと考えています。

最後になりましたが、この度の代表選出に際して多くの方々から激励のお言葉をいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。

雑誌『立教』第226号より