取材に訪れた日は、ホームページづくりの中核となっているインターネットクラブの活動日だった。部員は4年生から6年生までの約20名。絵を書いたり音楽を作ったり。先生は、子どもたちが何をやるかは自由にさせている。
 「小学校のホームページというと、児童がHTML言語を習得していると思われる方がいるのですが、そうではありません。みんながしているのは素材づくり。素材を選択し、編集作業をするのは教員です」
 パソコンクラブやインターネットの活動を推進している出口和生教諭はいう。
 ひとりの児童が「ハミガキ週間」のためのイラストをパソコンでかいていた。出口先生が「これをインターネットに載せてみようか」と提案する。そのイラストは、現在ホームページで見ることができる。「世界中の人が、自分たちの作品をみてくれるから」
 子どもたちの多くは、インターネットの楽しさをそう説明する。 自分が小学生だったころ、教室で率先して発言したり、質問したりするのは、なんだか恥ずかしいことだった。1年下の後輩や、上の先輩と話し合うことも、ほとんどなかった。
 いま、子どもたちは世界に向かって元気よく手を挙げている。小さな手にマウスを握る姿に、そんな感慨をもった。

(取材/松身 茂)