
ゴールデンウイークの谷間、放課後にパソコン部員が集まるというので、話を聞きに出かけた。JR中央線に乗り、高円寺と阿佐ヶ谷のちょうど中間に見えてくる菊華中学・高等学校。案内された教室には30人ほどの生徒がパソコンと向かい合い、なにやら楽しそうな雰囲気。新学期ということもあり、仮入部で見学しにきた中学生もいる。
ここのパソコン部をしきっているのは部長である楓さん(仮名・高3)だ。「はじめてパソコン部へ遊びに来たとき、ベーシックをやってて、つまらなそうだったんです。でもホームページを開設してから、コンピューターグラフィックスとか音楽をやるようになって、活動はずいぶん楽しくなりましたよ」。
同校には、ホームページの運営を担当する情報処理係の先生が3人いる。そのひとり、志賀教諭はホームページ開設に積極的に取り組んできた。「世間でインターネットが騒がれてきたとき、いまの時期やらないと、だれも見てくれない。みんながやりはじめてからでは遅いし、それではなんの効果も生まれない。細々でもいいから、とにかく計画的に立ち上げようと思ったんです。それに、やるからには業者まかせではなく、大変でも自分たちで作り上げていきたい。最初はプロバイダーに協力してもらいましたが、いまではほとんど私たちと生徒の手作りです」
志賀教諭自身もホームページ内で「数学を愛する会」を主宰し、数学の研究発表を行っている。「HTMLを生徒が書けるというのも大事なことなんですけど、インターネットを使って、こういうふうに利用できるという発想の方も大切だと思うんです。その手探りの状態で、お手本にしてもらいたいと思って、いろいろなページをほかの先生方と協力しながら作っています」