いんた君(小学生) ワアーッ。先生、なに見てんの。きれい
だね、これ。
ねっと先生 インターネットの「ホーム・ページ」というんだ
よ。コンピューターの世界の中に、いろんな人や会社が作った展示場みた
いなものだ。これは「アサヒ・コム」といってね、朝日新聞のニュースが、
うんと早く読めるんだ。
いんた君 新聞なら、うちのクラスにもあるじゃん。
ねっと先生 そうだね。学級新聞だって、インターネットにのせ
て、世界中の人に読んでもらうことができるよ。
いんた君 すごい。ぼくらもやりたいな。でも、むずかしいん
でしょ。
ねっと先生 HTML(エイチ・ティー・エム・エル)という
ことばを勉強すれば、そんなにむずかしくはないさ。
いんた君 じゃあ、やろうよ、先生。
ねっと先生 よし。まず、インターネットのことから始めよう
か。君の家に、パソコンあるかい?
いんた君 うん。おとうさんが持ってるよ。日曜日にゲームば
かりやってて、おかあさんにしかられてる。
ねっと先生 そのパソコンと、家にある電話線を、モデムとい
う機械でつなぐと、よその家のコンピューターやパソコンと情報のやりと
りができるようになるんだ。ネットワークというんだけど、そのつながり
が世界中に広がったものがインターネットだ。
いんた君 「ネット」って、先生の名前とおなじだね。
ねっと先生 そう、そう。英語では「あみ(網)」という意味
なんだよ。虫をつかまえたり、魚をとったりするだろ? あの、あみの糸
と糸のつなぎ目にコンピューターやパソコンがあってさ、糸の中を情報が
あちこちに行ったり来たりしているというわけさ。地球が大きな「あみ」
に、すっぽりと包みこまれているのを想像してごらん。
いんた君 へんなの! 情報って、どんなもの ?
ねっと先生 少し前までは文章だけだったんだけど、WWW
(ワールド・ワイド・ウェブ)という仕組みができてから、写真や音、動
く映像もやりとりできるようになった。それから、インターネットを使う
人が、ぐーんとふえたんだ。で、その文章を書いたりするときに使うこと
ばを、HTMLというんだ。ひとつの約束といえばいいのかな。
いんた君 約束って、「字はきれいに書きましょう」とか?
ねっと先生 ははは。文字はパソコンやワープロを使って書く
んだから、心配ないよ。そうじゃなくて、こういうマークがあったら、行
(ぎょう)をかえましょうとか、太い字にしましょうとかさ。
いんた君 「ことば」って、日本語?
ねっと先生 ブ・ブーッ。英語のアルファベットを使うんだ。
でも、記号というか、マークみたいなもんだから、いんた君でもだいじょ
うぶ。
いんた君 よかった。英語、おかあさんが今から勉強したらっ
て、うるさいんだ。
ねっと先生 でもさ、WWWの上で世界中の情報を見ようと思っ
たら、英語はいつかは、きちんと勉強したほうがいいと思うよ。
いんた君 先生って、おかあさんと同じ。
ねっと先生 ま、いいか。で、WWWで情報を読むための道具
となるソフトウェアが、WWWブラウザー。「ネットスケープ・ナビゲー
ター」というブラウザーが有名だ。それから、情報は「ファイル」という
かたまりになって、あみの中を行ききする。HTMLで書かれた文章(テ
キスト)のファイルを「HTMLファイル」と呼ぶ。
いんた君 名前がたくさん出てくるね。
ねっと先生 まだ、あるよ。HTMLファイルの文章の中には、
ほかと色がちがって見えて、そこをクリックすると、関係のある別の文章
や場所にとんでいける部分があったりする。そういう文章を「ハイパー・
テキスト」と呼ぶ。WWWがおもしろいのは、こうして世界中のあちこち
のホーム・ページを、とび歩けるからなんだ。
いんた君 ぼく、英語、読めるかなあ。
ねっと先生 さて、そこでHTMLのことだね。いくつか約束
ごとがある。ひとつは、HTMLファイルには、うしろに「.html」
という呼び名をつける。「.」のあとに3文字しか書けない場合は「.h
tm」とする。そして、フロッピー・ディスクなどに記録するさいには、
かならず「テキスト形式」という方法で記録することを、わすれないでね。
いんた君 わかりました。
ねっと先生 よし。まず、このアサヒ・コムのHTMLを見て
みようか。ネットスケープの画面のいちばん上に「表示」(または「Vi
ew」)ということばがあるだろ。これをクリックしたまま、出てきたメ
ニューの中の「ソース」(または「Source」)の部分で指を話すと
……。
いんた君 あれー。へんなの。日本語や、英語や、わからない
印がいっぱいある。
ねっと先生 これがHTMLテキストだ。中に「<」と
「>」ではさまれた英語の文字があるだろ。これを「タグ」という。ふ
つうは2個がセットになっていて、うしろのタグには、かならず頭に「/」
がつく。
いんた君 ずいぶん長い英語もあるけど。
ねっと先生 これは「リンクスポット」。「ホットテキスト」
と呼ぶ人もいる。さっき、色のちがう部分をクリックすると、まったく別
の場所にとんでいけるといっただろ。だけど、どこにとんでいくかは、ちゃ
んと決めておかないと、まいごになっちゃう。そこで、テキストの中に行
き先をあらかじめ書いておくんだ。その行き先の書き方を「URL(ユー
アールエル)」という。
いんた君 どれが、そのユーレイ?
ねっと先生 ユーレイじゃなく、ユーアールエル! このネッ
トスケープの上の窓(まど)に「http://www.asahi.c
om/」とあるだろ。これがURLの基本(きほん)の形で、世界にふた
つと同じものはないんだよ。だから、まいごにはならない。とくに、しっ
ぽの「com」は「ドメイン」といってね、行き先のコンピューターが、
どんな人たちのものかを表しているんだ。「com」はアメリカにある会社のサーバー、「co.jp」は日本の会社、「edu」はアメリカの大学、「or.j
p」は日本の団体。
いんた君 先生、ぼく、わすれちゃいそう。そろそろ書き方を
おしえてよ。
ねっと先生 じゃ、さいごに、大切なこと。まる、三角、星形
などのいろいろな記号や、半角のカタカナ、句読点(くとうてんa「、」
のこと)は、ぜったいに使わないこと。まったくちがった文字や記号になっ
て、画面に表れる。英語を基本に作られたWWWブラウザーの上で、日本
語を表示しようとする制約(せいやく)からくる問題点なんだ。わすれる
なよ。
いんた君 はーい。
ねっと先生 おっと、もう、こんな時間。具体的(ぐたいてき)
に、どう書いたらいいかは、次にしよう。
いんた君 えーっ。つまんないの。
このシリーズは全部で6回。次回は7月17日ころに「タグのいろいろ」について、いんた君とねっと先生が話し合います。

