(第5回)

ねっと先生 WWW(ワールド・ワイド・ウエッブ)という言葉を覚えているかな。いま、勉強しているHTMLという約束を使って見る仕組みのことだったよね。

いんた君 タグをいっぱい覚えたよ。文字を大きくしたり、写真などを入れられるようになったんだ。

ねっと先生 そうだよね。でも、このワールド・ワイド・ウエッブという仕組みの中でも最も重要なのが、いまから話をするハイパー・リンクという仕組みなんだ。この仕組みがもとで、このワールド・ワイド・ウエッブという名前が生まれたといっても間違いじゃないよ。

いんた君 「ワールド」って世界という意味でしょう。

ねっと先生 そうだよ。「ワイド」というのは「広い」という意味だよね。それから「ウエッブ」は「クモの巣」なんだ。つまり、WWWは「世界中に広がったクモの巣」という意味なんだよ。

いんた君 そんな大きなクモの巣って、気持ち悪いなあ。

ねっと先生 あっ、はっ、はっ。もちろん、「クモの巣」っていうのはイメージだよ。名前をつけた人は、そう思ったんだ。

ねっと先生 いんた君ももう「asahi.com」は何度も見ているよね。じゃあ、これを使って説明しよう。この「asahi.com」の一番最初に出てくる画面は、よく知っているよね。

いんた君 うん。まだ、難しいお話がいっぱいあるけど、パパはよく見ているよ。

ねっと先生 そうだよね。この右のような画面で、文字が青色になっているところがあるよね。みんなのパソコンでは、青色じゃなくて、赤色になっていたり、アンダーラインがついている場合もあるけど、青色になっている場合が多い。たとえば、この写真説明も青色になっているのでここにマウスの矢印を持ってきてクリックすると、ほーら、別のページが出てきたよね。

いんた君 そういうのは、僕もいろんなページでやっているよ。

ねっと先生 うん。これを別のページにジャンプするとか、リンクが張ってあるとかいうんだ。

いんた君 でも、これを作るのはとっても難しいんじゃないのかなあ。

ねっと先生 そうでもないんだ。この前、HTMLの中に、写真を張り込むことをやったね。基本的には、同じような考え方なんだ。つまり、タグを使って、リンクする先のファイル名を書くんだよ。

<A HREF="リンク先のテキストファイルの名前">

というような形になる。
 もちろん、これまでのタグのように、

</A>

という閉じるタグが必要だよ。ただし、ちょっとだけこつがある。この「リンクしているよ」というのを画面で示すために、

<A HREF="リンク先のテキストファイルの名前"> </A>

の間に、文字を書いておく必要がある。

<A HREF="リンク先のテキストファイルの名前"> この部分が別の場所にリンクしています</A>

というのは、こんなふうに見えるよ。

この部分が別の場所にリンクしています

いんた君 じゃあ、この部分をクリックすると、べつのところに飛んで行くんだね。あれ、クリックしてみたらこのページの一番上に戻っちゃったよ。

ねっと先生 うん。これはそういうふうにタグを書いてあるんだ。これは、今回の応用問題だからもう少し勉強してからね。まず、練習として、これまでいんた君が学んで来たページには、飛ぶようにタグをかいてみよう。

いんた君 ほんとうだ。写真の時といっしょだ。

ねっと先生 html.htmlとか、html2.htmlというのは、この入門講座のファイルの名前だよ。ただ、「HTML入門講座」と書いたのでは、あまり興味がわかないだろう。これを、

 というように、見た人がクリックしてくれるような文にするのが、いんた君の腕の見せ所だよ。この一言によって、魅力あるホームページかどうかがぐっと違ってくるんだ。

いんた君 僕もそう思うから頑張ってみる。

ねっと先生 さて、タグの書き方だけど、ファイル名を書くだけでなく、そのファイルがどこにあるファイルかを示す書き方もある。いんた君のパパだって、ただ「パパ」というだけでは、だれのパパか分からないよね。だから、どこに住んでいるパパというような書き方をしてもいいんだよ。「住んでいる場所」というのは、コンピューターの場合、そのファイルがある場所の「ディレクトリー」というのだけど、そのディレクトリーから示していくんだ。つまり、「インタ君のパパ」という書き方をすれば、世界中でいんた君のパパは「この人」というように決めることができるだろう。そういうふうに書くのといっしょなんだ。この書き方をすれば、コンピューターは迷うことなく、目的のファイルに行けるという訳だ。どうやって書くかというと、さっきの入門講座をこの書き方で書いてみると、

いんた君 わかった。これは、アサヒ・コムの中のこのスクールページのある場所を指定して、そして入門講座のファイルの名前を書いているんだね。

ねっと先生 いいところに気づいたね。上の例でいけば、schoolがディレクトリーだよ。どこに目的のファイルがあれかが分かっていて、それをコンピューターにわかるような書き方で指定すれば、好きなところとリンクで結ぶことができるんだ。 そして、今やったのと同じ書き方をすれば、いいんだよ。

いんた君 でも、どうして2種類あるのかな。

ねっと先生 上と下の違いは、最初のは自分から見てファイルがどこにあるかを書いてあって、すぐ近所にいるから簡単な書き方でいいんだ。つまり、「隣の家のパパ」といえば、いんた君にはだれのことかわかることが多いよね。でも、いんた君のパパだって、今アメリカにいたりしたら、まず、「アメリカにいます」と書いていくところから始める必要がある。これはコンピューターもいんた君のパパの場合もいっしょだと思ってくれるとわかりやすいかな。
 そして、下のは、まず、アサヒ・コムの中にファイルがあるよって宣言してそしてさらに目的のファイルのあり場所を書いているんだね。つまり、「いんた君のパパ」といってもいんた君のお家の住所から示していくことになるんだ。ここら辺は、ちょっと難しいからパパやママに手伝ってもらいながらやるといいかな。

いんた君 すると、ねっと先生、こうやってどこのコンピューターにどいうファイルがあるかをきちんと書くと、どこにだって飛んでいけるんだよね。

ねっと先生 そうだよ。いいところに気づいたよね。これが、「ワールド・ワイド・ウエッブ」の面白いところだよ。自分が興味ある場所をつぎつぎとクリックしていくと、世界中を回ることができるんだ。まるで、次から次へとやって来る波でサーフィンしているみたいで、「ネット・サーフィン」って言葉も生まれているよ。

いんた君 僕がいつもやっていることだよね。

ねっと先生 それに、文だけでなく、絵や写真の中をクリックしてもリンクする方法もある。さらに、リンク先に、動画や音声を入れ込むこともできるんだ。

いんた君 みんなよく似た方法なの。

ねっと先生 そうだよ。基本的には、ファイルを指定するのといっしょなんだ。
 ところで、いんた君は、インターネットで「お勧めサイト」とか、「わたしの好きなURL」という一覧表を見たことがあるだろう。これは、自分が気に入っているインターネットのページを紹介しているページなんだ。いんた君も自分のホームページを作ったら、そこから学校やお友達のページを紹介して、そしてこのリンクを張ると、自分が作ったページではないけれど、こうやってリンクを張ることで、自分が興味を持っている分野を表現することができるね。

いんた君 この講座を使ってホームページを作っている友達もいっぱい増えているんだ。みんなのページをまとめてリンクを張ったり、お互いにリンクで結んだりすると面白いな。

ねっと先生 今回は、ちょっと難しかったね。でも、このリンクを張るということは、インターネットのもっとも基本的なところとすごく関連があるんだ。これをマスターすると、もっともっとインターネットの世界が広がっていくんだよ。
 それから、HTMLをどうやって書くかという話とはちょっと別になるんだけど、このネットサーフィンをする時に、すごく役立つのが、検索サービスというものだ。いんた君も「ヤフー」という名前を聞いたことがあるだろう。このほかにも同じようなサービスがいっぱい増えてきたけれど、これらは、きょう勉強した「どこにどのようなファイルがあるか」をコンピューターが探してくれるサービスだ。たとえば、「小学校」という名前を入れて、検索すると、日本全国の「小学校のお友達が作るホームページ」が一覧となって出てくる。

いんた君 きっと僕たちの学校のホームページにも、こんなふうにして遠くの友達がやって来てくれるだろうね。

ねっと先生 面白いホームページを作れば、お友達が自分たちのホームページからリンクを張ってくれるかもしれないよ。

いんた君 うーんと力がわいてきたぞ。