上田 みなさんは、水とどんなふうにかかわっていますか。
沖 今、世界には水に関するさまざまな問題があります。安全な飲み水を確保できない人の数は10億にも達し、人口増加とともに農業・工業生産で使う水も増える一方。さらに、気候変動や都市化の影響で、洪水や渇水がひん発しています。私は、こうした問題を防ぐにはどうすべきかを研究しています。
大西 私は海外支援活動をしながら、安全な水がないために亡くなっていく多くの人を見てきました。そんななかで水への関心を強め、各地で井戸や給水施設をつくっているほか、大干ばつや大洪水にたびたび見舞われるアフガニスタンでは、降雨量や積雪量などの調査を続けています。そうすることで次の干ばつが予測でき、農業のアドバイスや水の緊急輸送の準備ができるからです。
足立 私は、企業の環境活動のコンサルティングをしているのですが、近年は、水に対して高い意識を持つ企業が増えてきました。工場内で、使用後の水をきれいにして循環利用したり、水源を涵養する森や田んぼの保全活動をする企業もあります。農業分野では、必要最低限の水で植物を育てる技術も確立されています。
八田 私は、水についてはわからないことばかりなので、少しでも知識を得たいと思っています。
足立 地球にある水の約97.4%は海水で、私たちが資源として使える淡水は0.01%程度。だから水を無駄に使わないことが重要なのですが、日本では、産業分野での水の使用量が減る一方、生活用水は高止まりです。
沖 水は有限ではなく、うまく循環すれば永久に使える資源。そのためには「汚さない」という意識も持っておきたいですね。
上田 そうですね。しかし世界の水の問題となると、日本では実感しづらい面もあります。
沖 水が豊かな日本も、決して無関係ではありません。私たちは多くの食料を輸入していますが、それらをつくるのに、たくさんの水が使われています。計算すると、日本人は毎日1000リットルの国内の水と1500リットル近い海外の水を使っているようなもの。日本は、こうした「バーチャルウオーター」の輸入を通して、世界とつながっているのです。何かを食べるときには、それをつくるために使われた水について考えることが必要なのではないでしょうか。
八田 心がけたいですね。これからを担う世代としては、日本から世界の水問題に対して何か働きかけたいとも思うのですが……。
大西 飲料水の確保のほか、難民キャンプのトイレ設置などに貢献している団体や企業を応援するのも大きな一歩です。世界には、人の大小便が水資源を汚染するケースが多々あります。消費者一人ひとりの意識で、企業や政府の態度を変えることができると思います。
沖 そうですね。たとえば身近な川にしても、私たちの意志で、豊かな水環境に変えていけるのです。あきらめてはいけません。
上田 水は資源であると同時に、私たちの命そのものです。みなさんの話が多くの人の意識を変え、暮らしを変え、世界を変えるアクションにつながればと思います。

高校のクラブ活動でヨットを始めて以来、僕はさまざまな挑戦をしてきました。初航海は1962年の大平洋単独横断です。到着地サンフランシスコの人たちは、パスポートもお金もない、英語も話せない僕を温かく迎えてくれ、その感謝の気持ちから市に寄贈したヨットは、いまも現地の海洋博物館に保存されています。
復路航海は89年に行ったのですが、全長2.8mの超小型ヨットを使い、世界一広い海を世界一小さなヨットで航海するという夢を実現しました。
もちろん航海には危険はつきもので、大波でヨットが沈みそうになったこともあります。しかしそんなときこそアイデアが得られるもの。不沈構造のヨットや波の力で進むボートを考案したのも、あの大波の経験からです。
92年、足こぎボートでのハワイ・沖縄間の航海で、気づいたことがありました。海に船の廃油が見あたらないのです。漁船に乗る方に話をきくと、今までは直接、海に捨てていた廃油を、ある程度きれいにしてから流すようになったとのこと。海の汚染は、科学の進歩とモラルの向上で防げると感じた出来事でした。
これからも僕は、海と共生する道を探りながら、より高い目標に向かって航海を続けていきたいと思っています。

「暮らしながら地球を守る」をテーマに技術開発を進めるTOTOでは、節水、節電、リサイクルなど独自の基準をクリアした商品を「TOTOエコ商品」と認定する制度を設けています。フォーラム会場ではそんなTOTOのビデオ上映が行われ、環境への取り組みや、革新的な技術で節水と快適さをかなえた最新型トイレ「ネオレストハイブリッドシリーズ」が紹介されました。
●節水性と洗浄力、快適性に優れたトイレ
便器洗浄水量を従来の13リットルから5.5リットルに、約65%の削減ができる「ネオレストハイブリッドシリーズ」。年間で浴槽(180リットル)約274杯分も節水でき、13,058円の水道代が節約できます(※)。
水道から直接流れる水と内蔵タンクから加圧されて流れる水を合わせたパワフルな洗浄力が特徴で、水圧の低いマンションの高層階などにも設置可能。従来に比べて奥行きが約10cmもコンパクトなうえ、高度な技術で汚れがつきにくく、かつ汚れが落としやすい工夫がされているので、掃除も簡単です。
毎日使うトイレだからこそ、快適性の追求と地球環境への配慮が必要です。
※試算条件:家族4人(男性2人、女性2人)大1回/日人、小3回/日人で水道代265円/m2(下水道料金含む)。水道使用料金は税込み価格。「省エネ・防犯住宅推進アプローチブック」より