Chapter4で行った外貨預金アンケートとご質問に多数のご応募をいただきありがとうございました。
みなさまにお寄せいただいたご質問の中から、Step2の内容に関連する代表的なご質問を5問選び、深野康彦さんにお答えいただきました。
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外貨預金は預金保険の対象外ですが、預け先の銀行が破綻した場合、預金は本当に全額戻ってこないのでしょうか? 何か防衛策があったら教えてください。 |
外貨預金は預金保険では保護されませんが、全額戻らないというわけではありません。元本1000万円を超える部分と外貨預金およびこれらの利息等については、預金保険機構が概算払いの実施を決定した場合に、預金者の請求に基づいて以下の計算式による概算払額が支払われることになります。
概算払額
(預金者の受取額) |
= |
元本1000万円を超える部分と
外貨預金およびこれらに係る利息等 |
× |
概算払率 |
概算払率は破綻金融機関の財産状況に応じて決められるため、破綻した金融機関の財務状況次第で戻ってくる金額は変わることになります。
また、防衛策については安全な金融機関で外貨預金を行うべきでしょう。具体的には、格付けを取得していればその格付け(BBB以上)を見る、株式を上場している金融機関であれば、株価があまりにも低い金融機関は控えたほうが無難でしょう。
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仕事の都合で中国やタイ、英国など海外出張が多いのですが、その際ホテル代や免税店などでの支払い額が米ドルで表示されています。外貨預金をしている場合、カードなどで米ドルでの支払いが可能なのか、また米ドルで支払った場合は交換レートがかからないか、レートはどのタイミングで計算されるかなど、ご教示願いたいと思います。また、通常外貨預金は定期ですが、普通預金もあるのでしょうか。 |
大多数の銀行では、米ドルの外貨預金から直接海外での買い物や飲食代、宿泊費などを支払うことはできませんが、一部の銀行では米ドルの外貨預金から支払うことも可能です。たとえばソニー銀行では、「MONEYKitグローバル」専用のキャッシュカード(MONEYKitグローバル・キャッシュカード)を使って、「MONEYKitグローバル」専用の米ドル普通預金口座(MONEYKitグローバル・アカウント)から、世界120カ国以上、約98万台に及ぶ提携ATMからの現地通貨による現金引き出し、加盟店でのデビット決済も可能です。
→MONEYKitグローバルについてはこちら
米ドル圏で利用すれば、米ドルを引き出して米ドルのまま支払うのですから交換レートはかかりません。また、クレジットカードなどを利用して、後に円で支払う際にはクレジットカード会社に加盟店が伝票を提出した日、またはクレジットカードを利用した日のいずれかが交換レートとして適用されているようです。
外貨預金の利用できる預金の種類については銀行ごとに異なるものの、定期預金のほか普通預金、当座預金、通知預金、貯蓄預金が利用できます。個人は定期預金や普通預金を利用されているケースが圧倒的に多いようです。
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銀行によって、外貨預金の金利が異なります。また、キャンペーンなどで、特別に高金利設定期間などがあります。どうして銀行によって、金利に差をつけることが外貨預金の場合はできるのでしょうか。 |
本来であれば円預金も金利の自由化が約10年前に完了しているため、銀行が信用力や戦略などを考慮して自由に金利を設定することができます。ただし、資金需要がないためか、はたまた銀行の戦略なのかもしれませんが、明確な金利差は付いていないようです。
ところが、外貨預金ではご質問のように金利差がハッキリしています。外貨預金の金利は、その通貨の本国の金利水準、金融機関の信用度などを勘案して決められることになります。米ドルであれば米国の金利水準を勘案し、さらに各銀行の信用度をプラスしたうえに業務コストや戦略などを加味して決められています。本国の金利水準は各銀行とも変わらないのですから、信用力=銀行の安全性と業務コストの違いが現れているといえます。
キャンペーン金利については、各銀行が外貨預金の新規口座を増やしたいとか、残高を積み上げたいという戦略の違いによるものと考えられます。
ちなみに、金利を高くしても銀行は為替手数料収入が入るために、私たちが感じる程、大盤振舞はしていないはずです。
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例えば、ソニー銀行の外貨定期預金で1年間年利の良い豪ドルに預けたとします。1年後解約された定期預金は、自動的に外貨普通預金に移動されるように指定しておきます。その後、為替のいい時期を待って日本円に換えるという方法なら、定期の高い利率も手に入れ、為替損益のリスクも無いように思いますがいかがでしょうか? 何か見落としているリスクはありますか? |
1年以上の運用をすると考えるのであればご質問の投資方法で間違いではありませんが、投資スタンスによってはいろいろな投資方法があるということはご理解いただきたいと思います。
たとえば、為替差益為替差益 円から外貨に換えたときより、外貨を円に換えるときに円安になっていると、同じ外貨で購入できる円が増えるため、円での資金が増えます。このとき発生する利益を為替差益と呼びます。を狙うと考えるのであれば、流動性を高めておく必要があります。出し入れ自由な外貨普通預金に預け入れれば、為替レート為替レート 外国為替市場における、異なるふたつの通貨を取り引きするレートのこと。を睨みつつ機動的な投資を行うことができます。また1年程度運用するのでも、ご質問のように1年ものに預けてしまう方法もあるし、流動性を高めるために1カ月ものを繋いで1年間預ける方法もあります。1年もののほうが金利は高いのですが、換金性が劣るために為替レートのタイミングを見る投資ができにくくなります。一方1カ月ものを繋いでいけば金利は若干低くなりますが、毎月1回、外貨を円に戻すチャンスがあります。
外貨預金は高金利とは言うものの、実際の収益は為替差益をどれだけ取れるかによって大きく異なります。投資スタンスを明確にしたうえで、投資する必要があります。また、リスクという面では、ご質問の豪ドルやNZドルなどは金利が高いものの、為替手数料も高くなっています。為替相場もさることながら、金利だけでなく、為替手数料為替手数料
円を外貨に換えるとき、外貨を円に換えるときに銀行に支払う手数料。も考慮したうえで投資する通貨を選ぶ必要があります。
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通貨の分散投資はなぜ良いと言われているのでしょうか? |
分散投資をすることにより、リスクを抑えて安定した収益を得ることができるからです。
私たちは普段円で生活しているため、通貨分散という概念を意識することがないのかもしれません。ところが、諸外国では国同士が陸続きであるために、歴史を振り返れば侵略や戦争、略奪が頻繁に起こっていたのです。戦争に負けたり、侵略されたりすれば、一夜にして自国の通貨は紙切れになってしまうために、自国以外の通貨や金をポートフォリオに加えておき、リスク分散を計っているのです。
幸いにして日本では諸外国のようなことがなかったために、通貨分散の概念は希薄ですが、これからの投資では通貨分散は必須と言えるかもしれません。すなわち、円という通貨がこれからも強いという保障はないし、米ドルでさえ基軸通貨でなくなることも否定できません。
加えて、日本は資源を持たない=自給自足ができない国ですから、第一次産品第一次産品
農・漁業、林業、鉱業などの加工前の生産物。の価格が上昇すれば、私たちの生活にストレートに跳ね返ります。第一次産品は大多数が米ドルで決済されているので、支払う米ドルが増える=米ドルの需要が高くなる分、円安/米ドル高になるのです。このとき、資産の一部に米ドルを入れておけば、米ドルが円の目減りを埋めてくれることになるのです。
一例をあげましたが、日本だけを見るのではなく、グローバルな視点から物を考えていけば、単一通貨で運用することのリスクが高いことが分かるはずです。 |
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| 有限会社ワイズマネジメント取締役 日本ファイナンシャルプランナーズ協会認定講師。個人の資産運用に関するコンサルティングや各メディアへマネー情報や金融データを発信している。著書に「なぜか「お金に困らない人」40の習慣」など。 |
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| Step1 「外貨預金のしくみを知る」 |
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| Step2 「外貨預金をはじめる」 |
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| Step3 「外貨預金、成功のポイント」 |
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