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はじめに睡眠に関する興味深い調査結果を紹介しよう。
(財)健康・体力づくり事業財団が平成9年2月に日本国内に居住する満20歳以上の男性・女性個人3030人を対象に実施した「健康づくりに関する意識調査」によれば、全体の5人に4人が睡眠で休養がとれていると回答しているにもかかわらず、やはり全体の3人に2人が日中にひどい眠気を感じているという。つまり多くの人が睡眠による休養を自覚する一方で日中に眠気を感じているということになる。
実はこの結果には、睡眠を理解する上で大切な要素が含まれている。
たくさん眠っているつもりなのに、翌朝目覚めが悪く会社でもあくびばかりで仕事にも身が入らない。誰にも身に覚えがあるのでは?
快適に朝を迎え、日中も冴えた頭でてきぱきと仕事をこなしたい!
そんな充実した一日を得るのに、睡眠ほど大切なものは他にありません。
そこで、睡眠のメカニズムと質の高い睡眠を得るためのヒントを、アミノ酸研究のリーディングカンパニーである味の素株式会社の小野研究員にお話を伺いました。
 
 睡眠に関しては、みなさんも「睡眠の単位は90分」だという話しを聞いたことがあるのではないでしょうか? まず、睡眠の基本的な役割を一言で言うと「活力に満ちた日常生活を送るために身体と脳を十分に休息させる」ということです。睡眠には脳が休息する「ノンレム睡眠」と身体が休息する「レム睡眠」というふたつの段階があり、それが約90分の周期で一晩に3回から5回ほど繰り返されるという仕組みです。

  健康な人の脳波を調べてみると、睡眠には一定のパターンがあることがわかります。眠りにつくとまず脳の眠りといわれるノンレム睡眠が訪れます。それが徐々に深くなって「徐波睡眠」に達した後で、次第に身体の眠りであるレム睡眠に移行します。さらに、健康な人の睡眠の特長としては、寝入りばなにぐっすりとした深い眠りである徐波睡眠が多く、目覚めに近づくにつれてレム睡眠が多くなることが分かっています。レム睡眠においては、身体は休息していますが、脳は活発に活動しています。ですから夢を見ているのはこの時期になります。そして、この時期に目覚めるとスッキリと一日の活動を開始できるのです。

  つまり、「良い眠り」はこの一定のパターンに即した睡眠と言うことができます。しかし、このパターンは、ストレスや不規則な生活習慣、運動不足などの要因によって崩れてしまうことがあり、本来必要な休息が得られないために様々な弊害へと繋がるのです。しかし、多くの方は日頃の疲れや寝不足感などが睡眠と関係しているとはなかなか気づかず、「朝が弱い体質」とか「低血圧だから」とか「よく寝たのに疲れがとれない」といった言葉でやり過ごしてしまっているのです。また、疲れと眠気は本来区別するのが難しいと言われているので、疲れがたまっている原因が実は睡眠にあるということも自覚できない人がほとんどなのです。
 試験前日にあわてて徹夜して勉強することを「一夜漬け」といいますが、実はこの「一夜漬け」はオススメできません。睡眠には、脳の情報を整理して記憶を定着するという大切な役割があるからです。
  つまり、日中に覚えた情報は「一晩寝かせる」ことで、情報として整理され定着するのです。
  また睡眠はひらめきを促したり、脳の情報処理機能を向上させるといった機能があることもわかっているため、仕事の能率を上げるためには、限られた時間であってもしっかりと休息して、質の高い睡眠をとることが大切なのです。
 ヒトの睡眠に関する知識やより良い睡眠を得るためのヒントおよび、最新のアミノ酸研究についての詳細を知りたい方は下記のサイトへ
アミノ酸グリシンと睡眠の質に関するレポート
味の素KK研究開発の取り組み

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