睡眠に関しては、みなさんも「睡眠の単位は90分」だという話しを聞いたことがあるのではないでしょうか? まず、睡眠の基本的な役割を一言で言うと「活力に満ちた日常生活を送るために身体と脳を十分に休息させる」ということです。睡眠には脳が休息する「ノンレム睡眠」と身体が休息する「レム睡眠」というふたつの段階があり、それが約90分の周期で一晩に3回から5回ほど繰り返されるという仕組みです。
健康な人の脳波を調べてみると、睡眠には一定のパターンがあることがわかります。眠りにつくとまず脳の眠りといわれるノンレム睡眠が訪れます。それが徐々に深くなって「徐波睡眠」に達した後で、次第に身体の眠りであるレム睡眠に移行します。さらに、健康な人の睡眠の特長としては、寝入りばなにぐっすりとした深い眠りである徐波睡眠が多く、目覚めに近づくにつれてレム睡眠が多くなることが分かっています。レム睡眠においては、身体は休息していますが、脳は活発に活動しています。ですから夢を見ているのはこの時期になります。そして、この時期に目覚めるとスッキリと一日の活動を開始できるのです。
つまり、「良い眠り」はこの一定のパターンに即した睡眠と言うことができます。しかし、このパターンは、ストレスや不規則な生活習慣、運動不足などの要因によって崩れてしまうことがあり、本来必要な休息が得られないために様々な弊害へと繋がるのです。しかし、多くの方は日頃の疲れや寝不足感などが睡眠と関係しているとはなかなか気づかず、「朝が弱い体質」とか「低血圧だから」とか「よく寝たのに疲れがとれない」といった言葉でやり過ごしてしまっているのです。また、疲れと眠気は本来区別するのが難しいと言われているので、疲れがたまっている原因が実は睡眠にあるということも自覚できない人がほとんどなのです。 |