- 現在位置:
- asahi.com
- PCセキュリティ情報センター


- コンピュータウイルス
- 電子メールやホームページの閲覧時などにコンピュータに侵入し、パソコンに保存されているファイルを破壊したり、ネットワークを介して他の人のパソコンにまで悪意ある動作を及ぼすプログラム。個人のパソコンがインターネットによって地球上のあらゆる場所と繋がり、高速で大量のデータがやりとりできるブロードバンドが浸透すると共に、その被害は急激に拡大。進入の手口も巧妙になってきている。
- 感染経路
- 以前のコンピュータウイルスは、不審な送信者からの電子メールに添付されているファイルを開いたり、安全性が確認されていないデータをダウンロードした場合などが、代表的な感染径路だったが、最近では、ウイルスが埋め込まれたホームページを閲覧するだけで勝手に悪さをするプログラムが侵入することもあり、添付ファイルが付いていない電子メールでも、HTMLメールであればウイルスを送信することができる。
- 二次感染
- ウイルスに感染したことに気づかずにコンピュータを使用し続けると、次は自分のパソコンが友人や会社の同僚などのパソコンにウイルスを移してしまうおそれがある。パソコンに登録されている電子メールのアドレス帳や過去の電子メールの送受信の履歴を探り当て、自動的にウイルス付きの電子メールを送信するウイルスも増殖中。つまり、自分のパソコンが狙われるだけでなく、無意識のうちに自分が加害者になる危険性もあることが、コンピュータウイルスの恐ろしい点だといえる。
- 自己増殖
- ウイルスが自分の複製を電子メールの添付ファイルにして送信したり、ネットワークドライブに保存されているファイルに感染させること。このようなウイルスをワーム型と呼び、ネットワークを通じて世界中に被害を拡大させている。
- システムへの攻撃
- パソコンの誤動作やフリーズを誘発したり、場合によってはコンピュータシステムを破壊してしまうといった被害がある。また画像ファイルの「.jpg」など、特定の拡張子を持つファイルを探し出して自動的に削除するウイルスも増加。次の悪意あるメッセージや画像を表示するウイルスには、感染してすぐにプログラムが作動するのではなく、一定期間潜伏した後に特定のメッセージや画像を表示するものもある。
- トロイの木馬
- 感染したコンピュータの内部に潜伏するタイプのウイルス。これらは「バックドア」と呼ばれる不正な侵入口を作り、コンピュータを外部から自由に操作したり、パスワードなどのデータを外部に自動的に送信するなど、深刻な被害を及ぼします。
- Winny(ウィニー)
- 個人のパソコンにあるファイルを共有するためのソフトウエア。これらを利用する人の間で、パソコンのユーザー名やデスクトップ画像、ファイルなどの個人情報が抜き取られ、瞬く間にネットワーク上に流出するような被害が起こっている。
- ウイルス対策ソフト(アンチウイルスソフト)
- コンピュータの電源がオンの状態で外部から受け取るデータを常時監視し、インターネットやLAN、フロッピーディスクなどからのウイルスに感染を防ぎぐ。また、自分が送信する電子メールのデータにウイルスが含まれていないかもチェックしてくれる。
- アップデート機能
- ネット上の世界では新種のコンピュータウイルスが次々と生まれています。ウイルス対策ソフトが常に新しいウイルスを検知できるようにするためには、メーカーソフトのサイトやCD-ROMなどからで最新のウイルス検知データをダウンロードする必要がある(ほとんどのウイルス対策ソフトは、新しいデータを自動的にダウンロードする機能を持っている)。